コロナに生姜湯?北朝鮮で紹介の民間療法に専門家「科学的に証明されたものはない。気休めとしか」

[ 2022年5月17日 17:19 ]

日本テレビ社屋
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 国際医療福祉大学の松本哲哉医師が17日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)にリモートで生出演し、北朝鮮で新型コロナウイルスの感染者が急増しているとされるについてコメントした。

 北朝鮮メディアによると、12日に1万8000人の発熱者が報告されたほか、15日には39万人に急増。先月末からの累計で約148万人が発熱の症状を訴えていると報じられている。

 発熱者が新型コロナ感染者かどうかについて、松本氏は「判断は難しい」としながらも、「少なくとも北朝鮮は、新型コロナウイルスの感染を的確に診断する能力がないと思われますので、そういう意味では症状でとらえるしかありません」と推測。その上で、「発熱と症状がとらえられている患者さんは、大半が新型コロナウイルスに感染している方であろうと推測されます」とした。

 北朝鮮の国営メディアは、感染者に対し、塩水で口をすすいだり、生姜湯を飲む、部屋をよもぎの煙で消毒する、子供は音楽をかけながら30分間運動をする、といった民間療法を紹介している。松本氏は「正直言って、科学的に証明されたものは一つもありませんし、気休めとしか言いようがありません」と指摘。「実際の治療薬も解熱薬も十分にない状況の中で、こういう方法しか考えつかないということだろうと思います」と、報道の意図を推し図った。

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2022年5月17日のニュース