ウクライナ反撃激化 ロシア撤退の目は?専門家分析「判断した時はプーチン政権の終わり」

[ 2022年5月17日 19:17 ]

 ロシアの安全保障に詳しい笹川平和財団の畔蒜(あびる)泰助主任研究員が17日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)に生出演し、ロシアによるウクライナ侵攻の戦況についてコメントした。

 米国防省は、ウクライナ北東部ハルキウ周辺でウクライナの反撃が続き、ロシア軍を国境まで3~4キロの地点まで押し返したとしている。畔蒜氏は「大きな流れとしては、ウクライナ側が徐々にロシアを押し返しているというのが基本的なトレンドになっている。ロシア側としては今後、何らかの形で、戦力を立て直す措置が必要になってくると思う」と分析。9日の対ドイツ戦勝記念日でプーチン大統領が触れなかった、新たな動員の可能性についても言及した。

 一方で、ウクライナ側の徹底抗戦で、ロシアが撤退せざるを得なくなる可能性についても話した。「他に手がない、退避せざるを得なくなったという判断をプーチン大統領が下す時は、ロシア国内におけるプーチン政権の終わりを意味することになると思います」と推測。「(撤退指示を)プーチン大統領はできないんだと思う」と話した。

 さらに、追い込まれてからのプーチン大統領の動きについて、畔蒜氏は「残るのは、これまで使ってこなかった兵器、化学兵器なのか、戦術兵器なのか、最終的にプーチン大統領が手を伸ばす可能性は、そこまで追い込まれると高まってくると思う」と懸念を示した。

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2022年5月17日のニュース