闘病中の葛城ユキ 車いす姿でステージ復帰 「歌える葛城に少しでも戻れた」

[ 2022年5月17日 19:16 ]

ステージ復帰を果たした葛城ユキ (撮影・小田切葉月)
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 原発性腹膜がんで闘病していた歌手の葛城ユキ(72)が17日、千葉・成田市内でユニットコンサートに登場しステージ復帰を果たした。昨年4月末以来、約1年1カ月ぶりの歌唱。車いすに座ったまま「ローズ」を力強く歌い上げ、観客からの拍手に応えていた。葛城は「皆さまのおかげで、歌える葛城ユキに少し戻ることができました。まだ本来の姿ではありませんが、いつか戻れるよう元気にならないといけません。応援よろしくお願いします」と一礼した。

 昨年5月に入院し、ステージ4のがんで2度の手術を乗り越えた。コンサート前には取材に応じ、「精神的な苦しみと身体の痛みと闘い、逃げ出したい時もあった。闘っているうちに月日が経っていました」と振り返る。今回選曲した「ローズ」は元々「どんなに苦しくてもいつか大輪の花が咲くことを信じて頑張ろう」という思いが詰まった名曲。「まさか自分を励ます歌になるとは思いませんでした」と笑った。

 現在も治療は続いており、「2時間で22曲を歌うワンマンライブをやれるようになるにはまだ遠いですね」と語る。「入院前に復帰宣言をしていたので、ステージに帰ってくる義務があったからこそ頑張れた。少しでも早く戻れるよう、一歩ずつ歩み寄りたい」と決意を口にした。

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