口癖「楽しい」楽天・安田 高校時代に苦い過去…イップスで一時捕手務められず

[ 2022年3月30日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天2-1オリックス ( 2022年3月29日    京セラD )

高校最後の夏は背番号3だった安田(家族提供)
Photo By 提供写真

 【Hero's File】キャンプからオープン戦と取材を受ける機会が多かった楽天・安田は、よく口にするフレーズがある。「楽しかったです」、「非常に楽しいです」。プロの高いレベルの野球を日々、心から楽しんでいるのだろう。明るくひょうきんなキャラクターだが実は野球が楽しくなかった時期もあったという。

 高校2年夏の大会が終わった頃に「右の肩と肘をケガしてしまって。そこから投げ方が分からなくなってしまったんです」。いわゆるイップスになったのだ。少年野球から捕手一筋だったが、投手への返球すらできない状態に。当時の監督と相談して数カ月間はボールを触らない日々を送った。「気付いたら投げられるようになっていた」というが、3年夏は背番号「3」の一塁手で出場した。

 愛知大では再び捕手としてプレーし「強打の捕手」としてプロの門を叩いた。「今はキャッチャーをやっていて良かったなと思います」。もしイップスがきっかけで捕手をやめていたら――。きっと「東北のゴジラ」は誕生していなかったはずだ。(楽天担当・重光 晋太郎)

続きを表示

2022年3月30日のニュース