国学院久我山センバツ初決勝へ イチ先生、ロッテ・井口監督から激励メッセージ

[ 2022年3月30日 05:30 ]

ウオーミングアップをする国学院久我山の選手たち
Photo By 代表撮影

 第94回選抜高校野球大会は、30日に準決勝が行われる。初の4強に進出した国学院久我山(東京)は昨年11月に指導を受けたイチロー氏(48=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)や同校OBのロッテ・井口資仁監督(47)から激励のメッセージが届き、気合十分。難敵の大阪桐蔭との対戦に向けて調整した。

 世界的なレジェンドと偉大な先輩の期待をパワーに変え、難敵にぶつかる。いよいよ準決勝。国学院久我山ナインには昨年11月に指導を受けたイチロー氏から「ベスト4進出おめでとうございます」、同校OBのロッテ・井口監督からは「全国の舞台でも物おじせず的確な野球をしています。あと2つで優勝です。気を抜かずに全力で戦ってください」とメッセージが届いた。

 30日の準決勝の相手は昨秋の明治神宮大会覇者で28日の準々決勝の市和歌山戦で甲子園大会の1試合最多に並ぶ6本塁打を放った大阪桐蔭。29日は兵庫県西宮市内で打撃練習などで調整した。今大会は3試合で13犠打と小技を絡める戦いで勝ち進んできた尾崎直輝監督は「(練習は)24時間ぐらいやります」と冗談めかしつつも対策を練っている。食事や睡眠も練習の一部と捉えており「明日までの全てが練習。皆さまから力を頂いたので諦めずに戦いたい」と力を込めた。

 イチロー氏の指導を受けてからバットを立てる同氏の打席でのルーティンを取り入れた「1番・中堅」の斎藤誠賢(3年)は相手の5番・海老根優大(3年)と中学時代の「京葉ボーイズ」で同僚。盟友との対戦が目標の一つでもあったリードオフマンは「久我山の1番は嫌だと思われたい」と闘志を燃やす。

 上田太陽主将(3年)は「自分たちの野球に自信が付いた。イチローさんからお言葉を頂ける高校生はなかなかいない。勇気に変えたい」と誓う。センバツ初勝利で勢いに乗り、春夏通じて初の4強を達成。歴史を塗り替えているナインが、さらなる高みを目指す。(田中 健人)

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2022年3月30日のニュース