田淵幸一氏 巨人・ポランコの2四球に適応力の高さ見た 打率2割8分、25本塁打を期待できる

[ 2022年3月30日 22:03 ]

セ・リーグ   巨人3─1ヤクルト ( 2022年3月30日    神宮 )

<ヤ・巨(2)>4回、ポランコはソロを放つ (撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 ポランコは4回の先制ソロも見事だったが、何より2つの四球を評価したい。7回2死一、二塁での四球は、左対左となる石川の外角の変化球をしっかり見逃して選んだ。特に2ボールからの3球目、打ちにいきたいカウントで118キロの外角スライダーを我慢した。2四球とも得点にはならなかったが、4番・岡本和へのつなぎは3番打者にふさわしい働きだった。

 外角の見極めができるのは、頭が投手方向に突っ込まずに呼び込んで打つことができるから。この打撃がポランコ最大の長所だろう。ボールを手元まで呼び込めず、体が投手方向に突っ込む悪癖のある助っ人選手は変化球にてこずり、結果として日本球界で成功しないことが多い。ポランコはスイングに迷いがなく思い切りがいいし、打球の速さもさすがだ。

 長距離打者タイプではないが打率・280、25本塁打は期待できるかも知れない。加えて選球眼がある。他球団にとってはかなり手ごわい存在になる。

続きを表示

2022年3月30日のニュース