新庄BIGBOSSの元ボス・ヒルマン氏がエール「強豪チームを復活させると信じている」

[ 2022年3月30日 05:30 ]

新庄監督に手紙を書いた元日本ハム監督でエンゼルス育成担当のトレイ・ヒルマン氏(撮影・光山 貴大)
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 本拠地開幕で指揮を執った新庄監督に、03~07年に日本ハムで監督を務めたビッグボスの「元ボス」であるトレイ・ヒルマン氏(59=エンゼルス育成コーチ)が、直筆の手紙とメッセージを寄せた。

 新庄さんは選手として、とても才能があったし聡明(そうめい)だった。攻守両面で常にプランを持っており、いつも一生懸命に走った。良い人間というだけでなく正しいプレーをする選手だったので、彼の監督でいるのは楽だった。

 彼の聡明さは奇抜なことをして自身にスポットライトを浴びる瞬間、他の選手とそれをシェアしようとする。例えば、(5人で行った)ゴレンジャーの仮装がそうだった。

 選手と良い関係を築くために重要なのは快適なコミュニケーション。まず第一に、野球は楽しいと感じさせること。もう一つ大事なのは建前ではなく、本音で話すこと。武士道、サムライのように、ハート&ソウルで話してほしかった。彼が(古巣の)阪神のユニホーム姿で練習に出てきて怒ったことがあった。なぜ怒ったかといえば事前に知らされなかったから。知っていたら気にならなかった。

 03年から私が監督になった時、いい人間ばかりで、いい選手も何人かいたが、彼らは成功できると心底感じてはいなかった。向上を目指し、ロースター(1軍メンバー)を変えて、数年間で両方を達成できた。現在の戦力がどうあれ、新庄さんや、(GMの)稲葉(篤紀)さんたちは、どうロースターを向上させるかを見極め、日本シリーズを何度も勝った強豪チームを復活させると信じている。(エンゼルス育成コーチ)

 ◇トレイ・ヒルマン 1963年1月4日生まれ、米テキサス州出身の59歳。84年に外野手としてインディアンス(現ガーディアンズ)に入団し、メジャー昇格は果たせず87年に現役引退。ヤンキース傘下で12年間監督を務めた後、03~07年に日本ハム監督。06年の日本一を含む2度のリーグ優勝に導いた。08年以降はロイヤルズや韓国・SKの監督、ヤ軍の育成担当特別補佐、マーリンズのコーチなどを歴任し、今季からエンゼルスの育成コーチを務める。

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