近江・エース山田 170球投げ抜き4連続完投、31日決勝の球数上限は116球

[ 2022年3月30日 14:51 ]

第94回選抜高校野球大会第10日第1試合 準決勝   近江5―2浦和学院 ( 2022年3月30日    甲子園 )

<近江・浦和学院>力投する近江・山田(撮影・北條 貴史)
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 第94回選抜高校野球大会第10日は30日、阪神甲子園球場で準決勝が行われた。第1試合では、近江(滋賀)が延長11回の激闘の末、5―2で浦和学院(埼玉)にサヨナラ勝ちし、滋賀県勢初の選抜決勝進出を果たした。

 エース右腕・山田陽翔(3年)は、力のある直球と切れの良い変化球で3回まで無失点。4回に4安打され2点を失ったが、5回は無失点。5回の打席で左足首付近に死球を受けたが、痛みをこらえながら力投して4試合連続完投した。

 ここまでの3試合を1人で投げ抜いてきた。初戦の長崎日大戦は165球で2失点完投し、2回戦の聖光学院戦は87球で2失点完投。そして、準々決勝の金光大阪戦は127球で1失点完投で、この日は延長11回を投げ抜き、170球で2失点だった。

 これで1回戦から4試合連続完投で、球数は計549球。1人の投手は1週間で500球以内という20年から導入された球数制限があり、500球に到達した打者の打撃完了まで投げることができる。山田があす31日の決勝で投げた場合、25日の2回戦から1週間で、この間の球数は384球。決勝で投げた場合は、116球で制限の500球に迎えるが、9回で勝負を決めれば、決勝まで5試合連続完投での優勝となる可能性はある。選抜で5完投で優勝すれば、16年の智弁学園・村上頌樹以来6年ぶりとなる。

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