DeNA・牧「打った瞬間入ると思った」2戦連発 2年目の若き大砲が今季初勝利導いた先制V2ラン

[ 2022年3月30日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA4-0中日 ( 2022年3月29日    バンテリンD )

<中・D>3回、牧は先制2ランを放つ(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 連敗を止めたのはやはりこの男だった。DeNA・牧が3回に先制の右越え2ラン。小笠原の直球を流し打った滞空時間の長い一発が決勝弾となり「打った瞬間に入ると思った。(先発の)ロメロも試合をつくっていたしよかった」と笑った。

 4番としてさらなる飛躍を狙う2年目。だが広島を本拠地に迎えた開幕カードは3連敗を喫した。27日の第3戦は4―4の8回に勝ち越しの1号ソロを放ったが、抑えの山崎が踏ん張れずに敗戦。牧の一発は、そんな沈滞ムードも吹き飛ばした。昨季に11打数2安打、打率・182と苦しめられた左腕からの一発に「いい準備ができた」と胸を張った。

 昨季は新人ながら打率・314、22本塁打、71打点。今季は開幕から4番を務めるが、慢心はない。昨季よりも打つポイントを体に近くしたことで選球眼や確実性がさらに向上。ここまで全4試合で安打を放っている。

 この日はスタンドで小学生時代に所属した「キングアニマルズ」(長野県中野市)の当時の監督で「長野県牧秀悟後援会」の事務局長を務める畔上浩一氏(62)が観戦していた。決勝弾という最高の恩返し。連敗が止まり、2年目の初勝利を手にした三浦監督も「4番の仕事をしてくれた」と高く評価した。

 「甘い球を一球で捉えることができている」と牧。23歳が、もうチームの中心にいる。(大木 穂高)

続きを表示

2022年3月30日のニュース