阪神・西純 今季初先発で指揮官にも弟にも成長した姿見せた!「どの球種でもカウント取れる自信ある」

[ 2022年3月30日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神1-5ソフトバンク ( 2022年3月29日    鳴尾浜 )

<ウエスタン 神・ソ>3回2死二塁、西純(左)はソフトバンク・明石を一ゴロに抑え栄枝と笑顔でベンチに戻る(撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 阪神の高卒3年目右腕・西純がウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で今季初先発し、5回2安打無失点と好投した。

 「初めての先発でしたけど、ランナー出しながらも粘って投げられたと思います。今はどの球種でもカウントが取れる自信がある」

 最速149キロの直球に、スライダーやフォーク、ツーシームなどを織り交ぜた投球で5奪三振。際どいコースを攻め続けた結果、5四球を与えたが「去年と比べて攻めた結果。四球を出しましたけど、その中でも質は変わってきたのかな」と成長を実感している。毎回走者を背負っても崩れない姿に平田2軍監督も「非常に粘り強く、良くなってきている。楽しみになってきたね」と目を細めた。

 広陵に在学している3学年下の弟・凌矢が、選抜1回戦・敦賀気比戦で代打適時二塁打を放つなど躍動。「すごくうれしかった。身内の中ではダメダメな弟という感じだったので、ちょっと見返せたんじゃないかなと。真面目で優しくて、チャンスを人に譲ってしまうようなイメージ。ああやって打ててよかった」。弟思いの兄は顔をほころばせて喜びつつ、同時に受けた刺激も口にした。

 「自分も頑張らないといけない」。春季キャンプ前の新型コロナウイルス感染で出遅れたものの、まだシーズンは始まったばかり。ここから1軍先発陣に殴り込みをかけるべく「やっぱり7回とかそれ以上投げていかないと。もっと球数も抑えながら投げていけたら」と継続アピールを誓った。(阪井 日向)

 ▼阪神・安藤2軍投手コーチ (西純について)「ボールもよかったし、力もあってキレとかもあった。細かく言えば反省点も何個かあるし、無駄な四球は彼の課題。その辺をなるべく少なくという話はしました。ストレートのキレだったりはだいぶ出てきていると思うので、継続してやってほしい」

続きを表示

2022年3月30日のニュース