国学院久我山・尾崎監督「大阪桐蔭さんとこういう試合ができたことは大きな財産」 夏のリベンジ誓う

[ 2022年3月30日 16:43 ]

第94回選抜高校野球大会第10日第2試合 準決勝   国学院久我山4─13大阪桐蔭 ( 2022年3月30日    甲子園 )

<国学院久我山・大阪桐蔭>6回1死二、三塁、木津の2点適時打に手をグルグル回す国学院久我山・尾崎監督(撮影・北條 貴史)
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 第94回選抜高校野球大会第10日は30日、阪神甲子園球場で準決勝が行われた。第2試合では国学院久我山が大阪桐蔭に4─13で敗れ、初の決勝進出を逃した。

 序盤は防戦一方だったが、終盤に意地を見せた。11点を追う6回、1死二、三塁で3番・木津が右前適時打を放って2点を返す。さらに9回にも途中出場の鈴木勇の中犠飛、さらには1番・斎藤の中前適時打で2点を奪った。この日の7安打は全て単打。それでも持ち前の全員野球でつなぎ、得点に結びつけた。

 尾崎直輝監督は「負けて悔しい。守備で受けてしまった。打たれて怯んだところが出てしまった」と第一声。その上で「選抜でこういう試合、特に大阪桐蔭さんとこういう試合ができたことは大きな財産になります。甲子園という舞台は1戦ずつ、チームを成長させてくれた。特に1球で仕留め切る力、心技体の心の部分、大舞台で物おじしないところが最も成長した」と振り返って、4試合を戦った聖地に感謝した。

 春夏通じて初の4強。春に限れば初勝利から一気の快進撃だった。昨年11月に指導を受けたイチロー氏(48=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)への“恩返し”は成功。しかし、決して満足はしていない。「イチローさんにはもともと戦う姿勢を褒めてもらっていたが、それを体現できたことは夏に向けて大きな力になる」と尾崎監督。夏にはさらに成長した姿を見せてくれるに違いない。

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