近江・山田 決勝まで5試合連続完投Vもいける!まずは浦学撃破「自分がチームに流れを持ってきたい」

[ 2022年3月30日 05:30 ]

リラックスした表情でキャッチボールする近江の山田
Photo By 代表撮影

 第94回選抜高校野球大会は29日、大会休養日で、30日の準決勝に進出した浦和学院(埼玉)、近江(滋賀)、国学院久我山(東京)、大阪桐蔭の4校が練習を行い、決戦に備えた。目下3試合連続完投中の近江のエース・山田陽翔投手(3年)は、2016年の智弁学園・村上頌樹投手(23=現阪神)以来となる春の5完投優勝を視界にとらえ、浦和学院戦に臨む。

 エースの仕事を完遂する。9回1失点、127球を投げ抜いた準々決勝・金光大阪戦から一夜明け。キャッチボールのみで調整した近江・山田は30日の相手・浦和学院を「長打が魅力のチーム。一発のある打者がクリーンアップにそろっている」と警戒し、「自分が抑えることでチームに流れを持ってきたい」と意気込んだ。

 目下、3試合連続完投中の右腕にとって避けられないのが「500球の壁」。20年から導入された1週間で500球以内の球数制限だ。ただ、31日に迎える決勝の球数制限対象となるのは25日以降の2試合で、現在カウントされているのは214球。準決勝、決勝の2試合で、残り286球を投げることができる。山田の今大会、1試合最多投球数は延長13回まで投げ抜いた初戦・長崎日大戦の165球。9回で勝負を決めれば、決勝まで5試合連続完投での優勝は十分に可能だ。

 多賀章仁監督は浦和学院戦も「山田でと思っている」とエースにマウンドを託すことを明言した。山田も「体の調子はまったく問題ない」と万全をアピール。選抜で5完投優勝を達成すれば、16年の智弁学園・村上頌樹以来6年ぶりの快挙となる。「目標は日本一だが、簡単に勝たせてくれる相手ではないので、1勝して決勝の舞台に進みたい」と山田。初の頂点に立つまで、誰にもマウンドは譲らない。

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2022年3月30日のニュース