楽天マー君 日米180勝 6回4失点も7戦ぶり3勝目 チーム連敗7で止め、石井監督「ラッキボーイ」

[ 2021年6月24日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天6―4西武 ( 2021年6月23日    メットライフD )

<西・楽>3勝目を挙げ、ウイニングボールを渡す松井(右)の頭を叩く田中将 (撮影・光山 貴大)
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 試合後、楽天・石井監督は笑いながら言った。「勝ち投手になりましたよね?ただただラッキーボーイだと思う」。野村克也元監督が言った「マー君、神の子、不思議な子」の伝説は生きていた。メットライフドームには、田中将にほれ込んだ勝利の女神がいるのだ。6回8安打4失点の内容に「ふがいない気持ちでいっぱい」。しかし今季最多111球の意地の熱投が、女神を振り向かせた。

 「初回から失点を繰り返して味方の流れをそいでしまった。自分の投球が邪魔をしていた」。今季初のナイターでの登板。2点を先制してもらった初回、14年ぶり2度目のボークが絡んで失点し、2回にも1点を失って同点に。再び勝ち越した直後の4回には逆転を許した。8安打中6本が2ストライク以降。追い込んでからの決め球の精度を欠いて痛打された。それでも7回に味方打線が逆転。エースは「ホッとしたどころか、むちゃくちゃうれしい」と、連敗が7で止まったチームの勝利を何より喜んだ。

 あれから2827日の歳月が流れた。田中将がこの球場のマウンドに上がるのは13年9月26日以来。西武戦の1点リードの9回に登板し、リーグ初優勝の胴上げ投手になった。最後は2死二、三塁で今では同僚の浅村を153キロ直球で空振り三振。歓喜の瞬間を味わったが、この日は感慨に浸る暇もなく「そんな余裕のない投球だった」と苦笑いした。

 5月1日のロッテ戦以来53日ぶり、自身7試合ぶりの白星で3勝目。日米通算180勝に到達した。東京五輪まで1カ月。侍ジャパン入りが発表されてから最初の登板で、幸運ながらも結果を示した。「助けてもらって勝てた。気持ちの部分では救われたところが物凄くある。みんなに感謝して、今度は自分が引っ張れるように」。楽天でも、侍ジャパンでも先頭に立つ。それができるのは、この男しかいない。(鈴木 勝巳)

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