片岡篤史氏 阪神・藤浪の痛打の要因はボールが真ん中に集中 強さ出ているが緩急使えてない

[ 2021年6月24日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神2-6中日 ( 2021年6月23日    バンテリンD )

本紙評論家・片岡篤史氏
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 【片岡篤史 視点】4失点して降板した藤浪だが、ボール自体は強いボールが来ていた。同じ真っすぐでも、三ツ俣の時のようにインコースに来ればいいのだが、真ん中付近に来たところを痛打されている。楽天戦での鈴木大、巨人戦での丸と、左打者に長打を浴びているのも、真ん中付近にボールが集まっているからだ。

 中継ぎに転向して以降、全力で投げるボールに強さが出てきているが、緩急が使えていない。いいスライダーもあるのだから、バッターが真っすぐ1本に絞れるようなカウントはつくるべきではない。各打者もベース盤での速さを感じているはずだが、やはり真っすぐに絞られると打たれてしまう。この日、高橋周から空振りを奪ったカットボールも、左打者には有効な1球になるだろう。

 佐藤輝の一発は、低めチェンジアップに対し膝をうまく使ってセンターへ打ち返した。タイミングは多少前にずらされているのだが、軸が動かない分だけ形までは崩されることがない。だからヘッドが走って、軽く振ったように見えても飛んでいく。

 内外だけではなく、縦の緩急のストライクゾーンにも対応できつつあり、開幕から3カ月足らずでの成長度合いは称賛。ただ、この日のような打撃を見せると、長打を打たれる怖さから減りつつあったインコースが、増えて来る可能性はある。ここからは、そういったせめぎ合いも、見どころの一つだ。

 今季は積極走塁で勝ってきた阪神だが、この日に限って言えば5回近本の本塁憤死は少しもったいなかった。溝脇のバックホームが素晴らしかったとはいえ、打順は3、4番へつながっていくところ。今後も積極走塁を継続すべきだが、反省は忘れないでほしい。(スポーツニッポン評論家)

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