熱投の広島・九里は「一球」に泣いた 大城に2ランを浴び、「菅野キラー」の再現ならず

[ 2021年4月23日 22:10 ]

セ・リーグ   広島1ー2巨人 ( 2021年4月23日    東京D )

<巨・広>2失点の好投も報われず敗戦投手になった広島・九里(撮影・光山 貴大)
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 広島・九里は熱投だった。大瀬良の離脱もあって今季初の中5日で初めてのナイター登板。今季最多の114球を投げきり、8回2失点で初完投も付いた。結果的に2敗目を喫しても、開幕から5度の登板でQS(クオリティー・スタート=6回以上を自責点3以内)率100%の安定感が光った。

 「いつも通り自分のピッチングをするだけと思ってマウンドに上がった。チームが負けてしまって悔しい。相手が菅野投手ということで先に点を与えないことを意識していたけど、結果的に先に点を取られてしまって悔しいしかない」

 唯一の失点は5回。無死一塁でカウント2―1からのフォークを大城にバックスクリーンまで運ばれた。

 「カウントを悪くして、打者が思いきり振れるカウントにしてしまった。ストライク先行でいければ、良かった。強く振れるところに投げてしまったことを反省しないといけない」

 先行を許す苦しい展開で、終盤6、7、8回はすべて得点圏に走者を背負いながら、追加点は与えない。体だけでなく、心のスタミナも感じさせる粘投だった。菅野とは昨年10月13日に同じ東京ドームで投げ合い、8回1失点で勝利。菅野の開幕連勝を13で止めた快投が記憶に新しい。今回は援護がなく、“菅野キラー”の再現はならなくても、佐々岡監督にも「粘り強くゲームをつくってくれた。苦しい中でも最後まで投げてくれたのは大きい。責められない」とねぎらわれた。

 延長戦がなく早めの攻撃が定石になりつつある中、7回2死無走者で打席に立ったことも首脳陣からの厚い信頼を物語る。「チームの勝ちにつなげられるピッチングを。より高いところを目指して頑張っていきたい」。敗戦にも肩を落とすことなく、視線は早くも次へ向いた。

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