広島・小園 さあ再出発の適時打! 昨夏の「モリさんとの練習」でよみがえった 観戦の新妻にも雄姿届けた

[ 2021年4月23日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4-7ヤクルト ( 2021年4月22日    マツダ )

<広・ヤ(6)>2回2死一、二塁、右前に適時打を放った小園は広瀬コーチ(左)とタッチを交わす (撮影・奥 調)
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 広島・小園海斗内野手(20)は22日に今季初めて1軍に昇格し、ヤクルト戦に「8番・遊撃」で出場、初打席で適時打を放つなど1安打2打点と活躍した。新人だった19年以来2年ぶりの遊撃守備でもはつらつとした動きを披露。チームの白星にはつながらなかったものの、巻き返しのカギを握るスター候補が力強く再出発した。

 再出発の舞台で生き生きとプレーできるのが小園だ。0―1の2回2死一、二塁で迎えた今季初打席の心境は「チャンスを楽しめた」。ヤクルト・金久保の初球フォークを強振してファウル、3球目の直球を右前に運んだ。2019年9月23日の中日戦以来の安打は同点タイムリー。9月10日の中日戦以来の打点もついた。

 「絶対にやってやろうという強い気持ちだった。初球を積極的に振れたので気持ちが楽になった」

 1―3の4回1死一、三塁では二塁ゴロに倒れたが、併殺崩れの間に追加点が入り、再び2打点目。6回には犠打を初球で決めた。2年ぶりの遊撃守備でも4度の打球を難なく処理した。

 19年は58試合に出場し、球団の高卒新人最多の4本塁打。将来を期待されながら、昨季は出場3試合で6打数無安打に終わった。今季は春季キャンプから2軍暮らし。20日には1軍練習に参加しながら昇格が見送られたが「言われた通りに動くだけ」と集中力を切らさずチャンスをものにした。

 「ずっと悔しかった。“絶対に上がってやる”という気持ちでずっとやっていた。そういう気持ちを忘れずにやってきた」

 2軍調整が続いていた昨季中に悩みが吹っ切れた瞬間があった。「一番大きかったのは、モリさんとの練習です」。ウエスタン・リーグの打率が1割台に低迷していた昨年8月下旬、2軍の6連戦の遠征帯同が認められず、大野練習場で森笠2軍打撃コーチと居残り特打を行った。「下半身の軸をつくること」「上半身だけで振り過ぎないこと」「センター方向に強い打球を打つこと」。目新しい指導があったわけではない。それでも、実戦から離れて数をこなすうちに考え方は整理され、どん底にあった打撃は上向いた。

 「今年は去年後半の感覚がある」とウエスタン・リーグでは打率・300と好調維持。球場で観戦した新妻に2年ぶりの安打を届けた。「結婚もしたので“絶対に負けない”“ポジションを獲りにいく”とより一層強い気持ちを持ってやっていきたい」。2018年ドラフトでは4球団が競合したミレニアム世代のスター候補。悔しさを乗り越え、力強い一歩を踏み出した。 (河合 洋介)

 ▼広島・佐々岡監督 先発で使って打ってくれたし、守る方もしっかりとやってくれた。ハツラツと元気よく、失敗を恐れずやってほしい。

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