西武・山野辺がスーパー美技で3タテ演出 辻監督「ラッキーボーイ!」

[ 2020年10月22日 22:38 ]

パ・リーグ   西武7―4ロッテ ( 2020年10月22日    メットライフドーム )

<西・ロ>8回無死一塁、中村奨の邪飛をフィールドビューシートのネットに飛び込みながら捕球する山野辺(撮影・尾崎 有希)
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 西武・山野辺翔内野手(26)がスーパー美技で3連戦3連勝を演出した。

 「上手く(後ろのネットに)引っかかったという感じですね! 一塁走者をどのように刺したかはあまり覚えていないです!」

 6―4で迎えた8回の守備。無死一塁で、中村奨の放った打球が、一塁ファウルグラウンドにフラフラっと上がった。俊足を飛ばして懸命に左手を伸ばしてボールをつかんだが、フェンスにぶつかり体は真っ逆さま。

 しかし、次の瞬間メットライフドームの8264観衆が目を疑った。防護ネットの反動で態勢を立て直すと、二塁へ矢のような送球。タッチアップを企てた一走の福田を刺した。

 2位ロッテとの3連戦3連勝の中心には常に2年目内野手がいた。20日は打ち取られた打球が失策を誘い、サヨナラ勝ち。前夜は正真正銘となるプロ初のサヨナラ打で2日連続のお立ち台に立った。そして、この日のスーパー美技に現役時代、同じ二塁手で史上最多の8度のゴールデングラブ賞に輝いた辻監督も「あのプレーはホントに大きい。ラッキーボーイ!」と賛辞を惜しまなかった。

 これで2位のロッテと3ゲーム差。逆転でのCS進出へ、山野辺旋風が吹き荒れている。

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