【10・26ドラフト注目】磐田東・二俣翔一捕手 二塁までの“矢”送球、最速1・79秒

[ 2020年10月22日 08:00 ]

これでGoToプロ(1)

二塁までの送球タイムは1・79秒。強肩強打の捕手として注目される磐田東・二俣
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 プロ志望選手にとって、運命の一日となるドラフト会議(26日)がいよいよ迫ってきた。コロナ禍で多くの実戦機会が失われた今年。「これでGoToプロ」と題し、強烈な個性を持った指名有力選手を5回連載で紹介する。第1回は、プロも驚く強肩が自慢の磐田東(静岡)・二俣翔一捕手(18)――。

 「二俣翔一」の名が全国に広がり始めている。強肩強打の捕手。120メートルの鉄砲肩に加え、二塁までの送球タイムは最速1・79秒を誇る。プロでも2秒を切れば一流と言われる。「矢のような…」という表現がピッタリはまる送球のルーツは学童野球時代にある。

 「強いボールを投げることを指導されてきました。二塁まで“ふんわり”じゃなく、ワンバウンドやツーバウンドになってもいいから“叩きつけるように投げろ”と言われて」

 父・豪良さん(48)がコーチを務めていたこともあるが、練習漬けの毎日。技術アップのためなら時間を気にすることなく、送球練習を繰り返した。

 二俣の「強肩」は、マウンドでも実証された。昨秋の新チームから抑えでも登板することが増え、今春の練習試合ではなんと最速146キロをマーク。「150キロは分かりませんが、今ならそれ以上を出せる自信はあります」と笑う。打者としても広角に打てる1番として高校通算21本塁打。春の練習試合では2本塁打を含むサイクル安打を達成し、6打数6安打10打点という離れ業を遂げた。50メートル走も6秒2の俊足。捕手としてのフットワークにも生かされている。

 現在も「野球に集中できるし、打ち込みたい」と磐田市内の寮で生活。午前7時からサッカー部の仲間と体を動かし、夕方は白球とたわむれる。「不安と緊張、ワクワク感も入り交じっている感じです」。届いた調査書はDeNAを除く11球団。21日に18歳になったばかりの逸材は「強肩」でプロの世界に挑む。(小澤 秀人)

 ◆二俣 翔一(ふたまた・しょういち)2002年(平14)10月21日生まれ、静岡県御前崎市出身の18歳。小1から野球を始め、浜岡中時代は小笠浜岡リトルシニアでプレー。磐田東では1年時から遊撃手でレギュラー。2年夏に捕手に転向。今夏の代替大会は4回戦で敗退。1メートル78、75キロ。右投げ右打ち。

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