阪神 6連敗で脱出 糸井4安打2打点「もう勝つことだけ考えたい」

[ 2019年6月22日 05:30 ]

交流戦   阪神5―3西武 ( 2019年6月21日    甲子園 )

<神・西>8回1死一塁、この日4安打となる右前打を放つ糸井(撮影・北條 貴史)
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 阪神は21日の西武戦に5―3で勝ち、引き分けをはさむ連敗を6で止めた。トンネル脱出に導いたのは糸井嘉男外野手(37)で4安打2打点の大暴れ。着実に状態を上げてきた「超人」が、チームに漂っていた重苦しい雰囲気を豪快に吹き飛ばした。

 猛虎に関わる全ての者の苦痛を「超人」が取り除いてくれた。ヒーローインタビューでは12日ソフトバンク戦以来の勝利に沸く虎党に向かって喜びを表した。

 「ありがとうございます!もっと打てるように頑張っていきたいと思います。もう、勝つことだけ考えて頑張ります」

 ヒットパレードの始まりは1点リードの2回2死一、三塁で迎えた第2打席。前橋育英の2年生エースとして13年夏の甲子園大会優勝投手となった高橋光の外角フォークをコンパクトに捉えて一、二塁間を破る適時打で追加点を生んだ。4回2死では右翼フェンス直撃の二塁打。7回無死一塁では左腕・佐野から右前打で好機拡大し梅野の押し出し死球につなげた。ラストは8回1死。5点目を叩き出した糸原を一塁に置き中前打で締めた。3本の単打は引っ張りを意識したスイングにも見え、最低でも走者を進める打撃を意識した末の熟練さが詰まっていた。

 一塁にいたのはいずれも前を打つ糸原。そろって上がったお立ち台で「後ろにすごいバッターがいるので」と称えられると「糸原が塁によく出てくれるので」と応えた。頼りになる『糸糸コンビ』が打線を活性化させた。

 安打を放つたびにベンチにいる若手からガッツポーズを求められ、思い出したかのように応じてさらに盛り上げる。「北條とかが、すごいベンチを盛り上げてくれるのでね」。以前は「やらなあかんから(笑い)」と照れくさそうだったが、いまは一回り以上も年下の選手に乗せられ「良い雰囲気でできている」と笑顔で語る。

 移籍3年目の今季は春季キャンプから、坂本ら若虎と食事の席をともにした。加入当初は実績十分なベテランに対し距離を詰めることに積極的でなかった若手もいたというが、今季は矢野監督が作り出す明るい雰囲気のおかげで、ともに盛り上がる姿が、より多く見られるようになった。

 19日楽天戦から中1日で再び4安打の固め打ちで交流戦打率は・344(61打数21安打)まで上昇し3割復帰(・297)も間近。唯一凡退した初回も1死三塁から打点が付くニゴロを放った。それでも「もっと打てるように頑張っていきたい」ときっぱり。糸井がこんなものじゃないことは誰もが知っている。何より糸井自身が思っている。(巻木 周平)

 ○…糸井(神)が4安打で今季6度目の猛打賞。19日の楽天戦で今季初4安打して以来2試合ぶりで、シーズン複数回の4安打以上は日本ハム時代の09年2回、オリックスでの13年2回、16年3回に続く4度目。中1試合での固め打ちは自己最短記録。20日の1安打との3試合で9安打は16年9月14~17日に4・3・2安打して以来3年ぶり6度目の自己最多タイ記録だ。

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