ダル 内容手応えもメジャータイ10先発連続勝ち負けつかず「何もやっていないような感じがする」

[ 2019年6月22日 17:08 ]

ナ・リーグ   カブス4―5メッツ ( 2019年6月21日    シカゴ )

<カブス・メッツ>力投するカブス先発のダルビッシュ(AP)
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 ダルビッシュ有投手(32)は6回を投げ、4安打4失点だったが、またも勝敗は付かなかった。オープナーを除けば、10先発続けて勝ち負けともにつかないのは、1977年のランディ・ラーチ(フィリーズ)以来2人目となるメジャータイ記録となった。

 2度のリードを、いずれも本塁打でふいにした。味方が逆転した直後の3回にマクニールに逆転2ランを許した。再逆転直後の6回2死は、真ん中に入ったスプリットを4番コンフォートに右中間席に運ばれた。

 同点とされ、その裏の打席で代打を送られて6回で降板。7回に救援投手が決勝点を与え、4―5で敗れた。

 これで5月4日のカージナルス戦から、10先発連続で勝ち負けがついていない。記録サイトのベースボール・レファレンスのデータによると、次回も勝ち負けが付かず11先発連続となれば、メジャー新記録となることが分かった。

 「勝利だけじゃなくて負けもしない。(自分が)何のためにいるのって感じじゃないですか。だって10試合投げて何もない0勝0敗ですよ。何もやっていないような感じがする」と苦笑い。

 そして記録更新にリーチをかけたと知らされると「ここまで来たら、1回くらい歴史に名を残しても。良くも悪くも凄いこと。もちろん勝ちたいし、勝ちにいきますけど、チームが勝って、結果的にそうなったら僕はうれしいです」と言った。

 卑屈になっているのではない。こんなことが言えるのは、この日も6回を88球、ストライク率66%、2四球と内容に手応えがあるから。

 「この数試合は球数が少なくて、四球も少ない。今日だって(DH制の)ア・リーグだったら7回投げている球数だったし。2カ月前の悪かった時と比べて想像できない進歩」

 特に良いのはフォーシーム(直球)。ストライク率が高い上に、打者を押し込めている感覚があり、「今の真っすぐなら誰に対しても勝負できる」。科学的な裏付けもある。

 ダルビッシュはもともとフォーシームの平均回転数はメジャートップクラス。今季も300球以上フォーシームを投げた投手の中で、1分間換算で平均2527回転は7位だ。しかし、いくら速く回転しても、回転軸が良くないと、打者から見て浮き上がるような良い軌道にはならない。その回転効率(スピン・エフィシェンシー)を測るのが、今メジャーで定着しているラプソード(移動式トラックマン)で、ダルビッシュも今季はその数字を確認するようになった。

 「シーズン初めは70(%)なんぼだったけど、この前測ったら96、97(%)だったので。それが押し込める真っすぐなんだと思う」とのこと。実際にフォーシームの被打率は4月までの・344から、5月の・261、6月の・166と確実に良くなっている。

 リグリー・フィールドの4万1078人のファンは、2回に勝ち越し適時打を放ち、5回にも先頭で中前打したダルビッシュに、歓喜の「ユーコール」をたびたび送った。本拠地初勝利はお預けとなったが、熱心なファンは、ダルビッシュの状態が上向き、トップレベルに近づいていることに気づいている。(奥田秀樹通信員)

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