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【橋本マナミ恍惚のグルメ】食欲そそる そそり立つエビフライ

[ 2017年8月23日 12:00 ]

人気No.1の巨大エビフライに喜ぶ橋本ナマミ
Photo By スポニチ

 東京・巣鴨におばあちゃんだけでなく、幅広い世代でにぎわう食堂があるんです。1番人気のエビフライは1日200食の注文が入ることもあるという超売れっ子。裏側にあるのは「おいしさの5本だて」。愛されるこの理由に心を打たれます。

 「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる巣鴨地蔵通り商店街。とげぬき地蔵尊の前を進んでいくと「自信 えびフライ」と書かれたのぼりがはためいています。ガラスの大きな窓が明るくて、女性も入りやすい食堂。ここが「ときわ食堂」です。のぞいてみると、老若男女のお客さんの笑顔が見えます。昼時は行列が絶えない人気店です。

 年間を通じて人気No・1は「エビフライ」(760円)。約20センチの立派な大きさ。衣がサクサクとしていて、エビがプリップリッ。ジューシーでうまみが口の中に広がっておいしいです。油ものにありがちなしつこさがないので、女性でもペロッと食べられます。自家製タルタルソース(70円)もタマネギのシャキッとした食感がおいしさをさらにアップさせます。

 ここは洋食専門店ではありませんが、それでもエビフライがここまでおいしいなんて。「どうしてこんなに凄いの〜?」って、思わず声を上げちゃった。すると「ウチのは“仕入れたて”“仕込みたて”“炊きたて”“揚げたて”“作りたて”なんです」と社長の斉藤徳之さん。フレッシュさを表す「〇〇たて」が支える“おいしさの5本だて”が絶品を生み出しているんです。

 厨房(ちゅうぼう)を見せてもらうと、エビフライは注文が入ってから、新鮮なエビに特注の粗いパン粉を使った衣を付けて揚げます。忙しいお店ではあらかじめ衣を付け、揚げるだけの状態に用意していることもありますが、ここは仕込みたてが届けられます。すぐに揚げるので、衣に水分を奪われることがなくてエビがジューシーなんですね。パン粉もカラッとした仕上がり。職人さんがきれいにまっすぐに揚げて7分ほどで出来上がり。これを10秒もたたないうちにホールスタッフが運んでいます。誠実な仕事が生むアッツアツのプリップリ。

 全品270円をプラスすると、ご飯、味噌汁、おしんこが付く定食になります。ご飯も炊きたて。味噌汁はずんどう鍋に入っているものを出すのではなく、注文が入った後で、1人前の鍋に味噌汁を温め、具を入れます。だから、具の火の通りがちょうどいい。だしもちょうどよく香ってホッとするおいしさです。

 よりおいしく提供するために、ひたむきに生真面目に“5本だて”を守るお店。スタッフさんも笑顔で機敏に動いていて気持ちがいい。私も誠実にやっていこう。エビフライを味わった後、夏の空に誓いました。

 ≪アジフライにサバ塩、サーモン、生姜焼き…どれも新鮮な献立≫魚も新鮮さが分かるおいしさ。店主が毎日、魚河岸に行き、鮮度の高い魚を選んで仕入れています。人気のアジフライ(430円)は身がふっくらしていて魚のうまみを感じます。サバ塩焼き(670円)、キングサーモン照り焼き(670円)も新鮮な素材を絶妙な火加減で焼いた絶品です。「林SPFロース生姜(しょうが)焼き」(730円)も人気。SPFは「Specific Pathogen Free」の略で特定病原菌不在豚という意味。母親豚の産道からの菌の感染を防ぐため、無菌状態で帝王切開で取り出され、衛生管理をされた環境で育てられた豚です。千葉県東庄町の養豚場と契約し、直接仕入れています。軟らかい肉とコクのある脂身が絶妙。しょう油ベースの自家製ダレが引き立てています。

 ◇巣鴨地蔵通り「ときわ食堂」本店 東京都豊島区巣鴨3の14の20。巣鴨駅から徒歩6分。(電)03(3917)7617。営業時間は午前10時〜午後11時(ラストオーダーは午後10時30分)。無休。ほかに、巣鴨4丁目の「庚申塚店」、「駒込店」、巣鴨3丁目の「巣鴨駅前店」の3店舗がある。

 ◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日、山形県生まれの33歳。写真集「流出」(ワニブックス)発売中。25日放送のTBSドラマ「ハロー張りネズミ」(金曜後10・00)にゲスト出演する。1メートル68、B86・W60・H88。

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