「鎌倉殿の13人」時を継ぐ今生の別れ ネット号泣…親子に戻った時政&義時 小栗旬の涙&声色に絶賛続々

[ 2022年10月2日 20:45 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第38話。北条義時(小栗旬・左)は父・時政(坂東彌十郎)と今生の別れ(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は2日、第38話が放送され、ついに主人公・北条義時(小栗)が鎌倉幕府2代執権に就任。第2章が完結した。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。鎌倉を舞台に、御家人たちが激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第38話は「時を継ぐ者」。激しさを増す北条親子による主導権争い。北条時政(坂東彌十郎)と妻・りく(宮沢りえ)は、三浦義村(山本耕史)に命じて3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)を屋敷へと連れ込み、鎌倉殿の座を娘婿・平賀朝雅(山中崇)へ譲るように迫る。対する北条義時(小栗)は息子・泰時(坂口健太郎)弟・時房(瀬戸康史)八田知家(市原隼人)らを引き連れ、時政の屋敷を包囲。攻め込む機会を慎重に見定める。張り詰めた空気が鎌倉を覆う中、政子(小池栄子)は…という展開。

 進退窮まった時政は義村に頼み、りくを逃がした。りくは政子に会いに行き「こたびのこと、企んだのはすべて私。四郎殿は私の言葉に従っただけ。悪いのは、私です」と時政の命乞い。政子は義時に会いに行き、説得を試みた。

 時政は「頃合いかな」と覚悟を決め、実朝に謝罪。「鎌倉殿の芯の強さ、感服いたしました。いずれは、頼朝様を超える鎌倉殿となられます」と実朝を解放。義時への伝言を和田義盛(横田栄司)に預けた。「あとは託したと。北条を、鎌倉を引っ張っていくのは、おまえだと」――。

 なお館に攻め込む義時に、政子は「子が親を殺すようなことだけはあってはなりまぬ!それだけは。わたくしは娘として、父の命乞いをしているのです!」と訴えると、兵の前に土下座。「方々、どうか父上をお許しください」――。

 時政が刀を抜き、自ら首を斬ろうとしたところ、八田知家(市原隼人)が止めに入った。「息子でなくて、悪かったな」――。

 時政は剃髪し、名越の館に、りくは鎌倉御所に監禁。実朝は時政の処分軽減を義時に訴え。文官との協議の上、伊豆への流罪が決まった。

 時政「伊豆か」

 義時「生まれ育った地で、ごゆっくり残りの人生をお過ごしください」

 時政「りくは、どうなる」

 義時「共に伊豆へ」

 時政「あれがいれば、わしはそれだけでいい。よう骨を折ってくれたな」

 義時「私は首をはねられてもやむなしと思っておりました。感謝するなら、鎌倉殿や文官の方々に。父上、小四郎は、無念にございます。父上には、この先もずっとそばにいてほしかった。頼朝様がお作りになられた鎌倉を、父上と共に守っていきたかった。父上の背中を見て、ここまでやってまいりました(涙がこぼれる)。父上は、常に私の前にいた。。私は父上を…、私は…」

 時政「もういい」

 義時「今生の別れにございます。父が世を去る時、私はそばにいられません。父の手を、握ってやることができません(涙があふれる)。あなたがその機会を奪った。お恨み申し上げます」

 「元久2年、閏7月20日、初代執権北条時政が鎌倉を去る。彼が戻ってくることは二度とない」(語り・長澤まさみ)

 SNS上には「小四郎とともに号泣」「小四郎の涙ながらの時政パッパへの想いに、こっちまでもらい泣き」「ここで親子の絆を見せられるとか、号泣しちゃうじゃないか…小四郎の本音がもう」「涙腺崩壊。小四郎の、息子としての最後の言葉。本当は父上のことを尊敬していたし、慕っていたんだよね」「この小四郎の本音と思慕の涙って、時政パパ以外の人の前では息子の太郎も含めて見せられないという、その事実がつらい」「時政とのシーンの表情の移り変わり一瞬で、子の小四郎の顔になった。今週も小栗旬さんの演技に拍手」「小栗旬氏も泣いてる時、初期の小四郎の声色と表情に一瞬なっていて泣けました」などの声が続出。視聴者の涙を誘った。

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