中村逸郎教授 プーチン大統領の演説に「かなり覚悟してきてるな」核兵器使用を懸念

[ 2022年10月2日 13:09 ]

東京・赤坂のTBS社屋
Photo By スポニチ

 ロシア政治を専門とする筑波大・中村逸郎名誉教授が2日、2日、TBS「サンデージャポン」(日曜前9・54)に生出演。ロシアのウクライナ侵攻について言及した。

 ロシアのプーチン大統領は9月30日の演説でウクライナ東・南部4州の併合を宣言。さらには核使用も示唆した。これを受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は北大西洋条約機構(NATO)への加盟申請を表明している。

 中村教授は第一声で「今朝、すごいニュースが入ってきたんですよ。びっくりした」と驚きの声をあげ「本当に核が使用されるんじゃないかと思って。ロシアが打つんじゃないかって」とロシアの核兵器使用の可能性が現実味を帯びてきたとした。

 理由として「今回、ロシアが併合したルガンスク州あるでしょ。そこのロシア側の東部の要所、ロシア兵が最大5500人いるところをウクライナ軍がだぁーっと包囲しているんですって。こうした状況を受けて、ロシア国内の有力な政治家、カディロフさんっているんですけど、今朝彼が“ロシアは核を使って彼らを守れ”って発言した。一気に緊迫度が高まってきてるんです」と述べた。

 そして「プーチン大統領の演説ずっと見てて思ったのは、かなり覚悟してきてるなと」と印象を口にし「なぜかというと、アメリカが広島、長崎に原爆を落とした唯一の国だと発言することによって、今度はロシアだって使えるんだよってことを示唆した」と指摘。加えて「9月27日にロシア政府が大量にヨウ化カリウムを購入してる。核戦争が起こった時にロシア人が被爆する可能性もあるわけですね。ですから、甲状腺を守るための物を政府が大量に購入してて、9月30日までに納入しろと動いている」と放射線被ばくを防ぐヨウ化カリウムの緊急購入もあり核兵器使用の可能性が高まっているとした。

続きを表示

2022年10月2日のニュース