【前回の鎌倉殿の13人】第37話“大河絵”(鎌倉絵・殿絵)「北条家 郷愁の宴 オンベレブンビンバ」

[ 2022年10月2日 08:00 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第37話“大河絵”(鎌倉絵・殿絵)「北条家 郷愁の宴 オンベレブンビンバ」
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は2日、第38話が放送される。新進気鋭のイラストレーター・石井道子氏が描く“大河絵”(鎌倉絵・殿絵)とともに前回の第37話(9月25日)を振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。鎌倉を舞台に、御家人たちが激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第37話は「オンベレブンビンバ」。畠山重忠(中川大志)と死闘を繰り広げた北条義時(小栗)は、政子(小池栄子)大江広元(栗原英雄)らと新体制を始動。長男・泰時(坂口健太郎)を自身のそばに置き、強い覚悟で父・時政(坂東彌十郎)と向き合う。一方、りく(宮沢りえ)は夫・時政を蚊帳の外に置かれ、憤慨。娘婿・平賀朝雅(山中崇)を担いで対抗することを画策。三浦義村(山本耕史)を誘い、反撃ののろしを上げる。北条家内の対立が激化する中、源実朝(柿澤勇人)は和田義盛(横田栄司)のもとへ…という展開。

 インターネット検索をしても引っ掛からない“謎の言葉”として話題を呼んだ副題「オンベレブンビンバ」は、かつて大姫(南沙良)が教えてくれた“元気になるまじない”「オンタラクソワカ」を時政が勘違いしていたもの。時政、政子、義時、実衣(宮澤エマ)、時房(瀬戸康史)、北条家久々の集いとなったが、全員うろ覚え。ついには、5人による「ボンタラクーソワカー」の大合唱となったが、「正しくは、オンタラクソワカ、である」(語り・長澤まさみ)の“訂正ナレ”が入った。

 そして、政子が作った小さな畑に気付いた時政は「もっと間を空けるんだよ。拳2つ分、空けるんだぞ」と息子を駆り出して茄子の苗の植え直し。3人の畑仕事を政子と実衣が見守る。二分した北条家に、ひと時の平穏が戻った。

 今回の“大河絵”は視聴者の笑いと涙を誘った伊豆の頃のような北条家最後の団らんを1枚にまとめた。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画、ウェブマガジン表紙などを手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。ライブペインティングや即興似顔絵も各地で行う。

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