キーボディスト・矢代恒彦氏が死去 スタレビ根本要「感謝してもしきれません ご冥福をお祈りします」

[ 2022年10月2日 16:25 ]

 音楽ユニット「スターダスト☆レビュー」のアレンジなどを担当する、キーボディスト・音楽家の矢代恒彦氏が亡くなったことが2日までに分かった。同ユニットの公式サイトなどで発表された。

 同ユニットのサイトで「スターダスト☆レビューの数々の楽曲のアレンジをされておりましたキーボディストの矢代恒彦様が逝去されました ここに謹んで哀悼の意を表します」と報告した。

 メンバーの根本要は「矢代君、哀しすぎます。まだまだ一緒にやれると楽しみしていたのに。僕らは本当にあなたに助けられました。94年にスタレビの初代キーボード三谷君が脱退した時は、実際解散も考えていたんだよ。でも、みんなまだまだスタレビを続けたいとの思いからキーボードアレンジャーを探し、巡り会えたのが矢代君、あなたでした」と呼びかけた。

 「そこから新しいスタレビの音作りにアレンジャーとして、キーボーディストとして、そして何より友人として大活躍してくれましたよね。口数は少ないけど的確なアドバイスと、僕らに新たな息吹を吹き込むようなしなやかで強いアレンジは、スタレビに大きな自信と確信を与えてくれました。まだまだスタレビは面白い音が出せるんだ、と。ウチに泊まり込んでの楽曲アレンジ、次から次へとアイデアを出しながらも、明け方5時くらいに突然『僕、寝ます』と言って部屋の隅で寝てしまった矢代君。今もよく憶えてます。『わぁ、限界までやってくれてたんだ』と感激しつつ、翌日かな? 『矢代君、ウチのバンドでやらない?』って聞いたら、『僕、コーラスできないので無理です』ってあっさり断られちゃったんだよね。でもそうやって作った95年のアルバム『艶』は、スタレビにとって最強のアルバムになりました。その後もたくさんの曲のアレンジをお願いして、たくさんの宝物ができました。その矢代色が今もスタレビを支えてくれてます」と思い出をつづった。

 「感謝しても感謝しても感謝してもしきれません」と根本。「もっともっと話したかったです。悔しいです。こんな早く逝ってしまうなんて本当に哀しすぎます。スタ☆レビはあなたに頂いたパワーでもう少し続けます。そして、アレンジしてもらった曲達をもっともっとたくさんの人に聴かせたいです。何も恩返しできてないのが悔しいけど、本当に本当にありがとう。今はただただゆっくりおやすみください。そして僕らがそっちへ行ったら、また一緒になんかやりましょうね。ご冥福をお祈りします」と追悼した。

 矢代氏は1960年9月24日生まれ。大阪府出身。アマチュアバンド「東京お子様エレキ団」がきっかけでライブ活動を開始し、大学卒業後、キーボードプレイヤーとしての活動を始める。その後、KAN、吉川晃司、スターダストレビュー、Every Little Thingといった多くのアーティストの楽曲制作に参加し、中島みゆき、KAN、吉川晃司、スターダストレビューなどのさまざまなライブにも参加していた。

 同ユニットでは「ふたり」「Get Up My Soul」「RUNNING」「会えないよ」「Find My Way」等の楽曲でアレンジを担当している。

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2022年10月2日のニュース