橋下徹氏 安倍前首相とエリザベス女王の国葬を比較「サッチャー首相でも儀礼葬」「大喪の礼こそ国葬」

[ 2022年9月12日 10:30 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が12日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。英エリザベス女王の国葬に関連し、安倍晋三元首相の国葬について言及した。

 番組では、英王室が10日にエリザベス女王の国葬を19日午前11時(日本時間同日午後7時)から、ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行うと発表したことや、19日の国葬当日に英国は休日となること、女王のひつぎを乗せた車が11日に亡くなった北部スコットランドのバルモラル城を出発し、エディンバラに到着した。沿道には多くの市民らが集まり、別れを告げたことなどを伝えた。

 MCの谷原章介が「2週間で国葬がすぐに行われますけれども、たくさんの方がきちんとお別れできるといいですね」と話すと、橋下氏は「まさに国を挙げての葬儀だし、国を挙げて死を悼んで敬意を表し、祀(まつ)られるというね、これが国葬ですよ」と指摘した。そして「この件でね、日本の政治批判ってちょっと間違いかも分かんないですけど」と切り出し、「僕ね、(悲しみに暮れる英国民を)見れば見るほど、日本の政治の浅はかさというか思慮のなさというのを凄い感じます」とした。

 そして「日本の国がパッと葬儀をやる。安倍さんの功績って凄いありますよ。でもそこでパッと葬儀をやるから国葬…違いますよ。国葬っていうのは何なのかっていうところをしっかり議論してね、こういうふうに見たら凄い国葬だって思いますけれども、(コメンテーターの井上)咲楽ちゃんは経験ないと思うんですけど、昭和天皇が崩御された時の大喪の礼、一連の行事の中で本当に、ちょっと雰囲気が違うけれども、まさに日本の国葬というのを凄い形で国家を挙げてやったんですよね」とコメント。

 続けて「それが国葬であって、僕は大喪の礼こそ日本の国葬だと思うんだけど、今回、そういう議論なく安倍さんの国葬、国葬って安倍さんの一部支持派の人が言ってるんだけど、僕はねえ、それはちょっと本当に浅はかすぎると思う。昨日、木原官房副長官が大喪の礼とは違うんだと、安倍さんの国葬は違うんだということを言われました。そうであれば、そこをはっきり国民に言うべきだと思います。英国も国葬と儀礼葬というものを二つ分けて、サッチャー首相でも儀礼葬だったんですよ。そこはいろんな議論があったと思いますよ。日本もそれをしっかり議論してね、僕は安倍さんの功績はしっかり称えるべきだと思うけれども、それが単純に国葬だ、国葬だっていうのはね、本当に僕ねえ、日本の政治っていうのはだめだなと思いますねえ」と自身の考えを述べた。

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2022年9月12日のニュース