密着 生田斗真の歌舞伎挑戦 全世界同時配信 大親友・尾上松也との夢実現

[ 2022年6月17日 04:00 ]

「生田斗真 挑む」記者発表会に登壇した生田斗真(左)と尾上松也(撮影・藤山 由理) 
Photo By スポニチ

 俳優の生田斗真(37)が昨年8月に歌舞伎に初挑戦した姿を追ったネットフリックスのドキュメンタリー「生田斗真 挑む」の全世界同時配信が、16日に開始された。共演した親友で歌舞伎俳優の尾上松也(37)とこの日、都内で会見。「人生で初めて歌舞伎に挑戦し、起きた全てが投影されています。世界中の1人でも多くの方にご覧いただきたい」と強くアピールした。

 2人は昨年8月に東京・下北沢の本多劇場で上演の、松也主宰歌舞伎自主公演「挑む」で、新作歌舞伎「赤胴鈴之助」で共演。生田は「見え」「立ち回り」など歌舞伎の代表的な手法に挑んだ。

 ドキュメンタリーは生田に約2カ月半、完全密着。初めての世界に飛び込む戸惑いや松也との絆、2人の対談などが詰め込まれた。

 2人は堀越高校の同級生で、家族ぐるみで付き合いのある大親友。会見場には高校時代の写真が飾られ、生田は「学生時代の写真には、隣に必ず松也君がいる」「毎日どちらかの家から高校に通っていた」と懐かしそうに振り返る。松也も「斗真のお父さんはすぐ泣く」と家族のエピソードを明かし、付き合いの深さをうかがわせた。

 2人は放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で再び共演が決まるなど第一線で活躍中。ただ、高校時代は決してブレークしていたとは言えず、教室の隅で「いつか一緒に歌舞伎の舞台をしたい」と約束を交わした。

 生田が松也の歌舞伎公演のほとんど全てに足を運ぶなど親交は続いてきたが、20年以上たち、理想の形で初共演。生田は「まさか実現するとは」と感慨に浸った。松也は「どう斗真を歌舞伎役者として仕上げるかがミッションだった。できると信じてやっていましたし、僕の目は間違っていなかった」と“相棒”を褒め称えた。松也は「この1回で終わらせるつもりはない。これからも何らかの歌舞伎の演目を通して、一緒にやりたい」と語った。大親友同士の夢は、まだまだ続く。

 《松也 父の主役作品を受け継ぐ》「赤胴鈴之助」は1957~59年に放送されたドラマで、松也の父、故尾上松助さんが子役時代に主演を務めた。松也はかねて「父が主役として演じた数少ないキャラクターを何とか受け継いで世に知らしめたい」と思案していた。今回悲願が2つ同時にかなった形となり「まだ夢だったよう」と語る。生田も生前の松助さんに可愛がられており「お父さまが演じた作品に出演できてうれしい」と喜んだ。

続きを表示

2022年6月17日のニュース