八代英輝氏 賠償命令の「食べログ」に苦言「人のレビューで相撲をとってる」「誠実さに疑問」

[ 2022年6月17日 17:47 ]

八代英輝弁護士
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 弁護士の八代英輝氏(57)が17日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。飲食店情報サイト「食べログ」の“誠実さ”について疑問を呈した。

 番組では「食べログ」で評点を不当に下げられて客が激減したとして、焼き肉チェーン店を経営する「韓流村」(東京都港区)がサイトを運営する「カカクコム」(渋谷区)に約6億3905万円の損害賠償などを求めた裁判で、東京地裁が「食べログ」側に3840万円の賠償を命じたことを取り上げた。

 この問題について、八代氏は他のレストランガイドの名前を挙げて、「ミシュランもZAGATも自社の調査員が直接、店に行って調べているので信頼性が高いわけですよね」と持論を口に。一方、食べログについては、「人のレビューで相撲をとってる。で、そのレビューの計算の重視のし具合は教えませんよってことじゃないですか。それは有料でサービスに加わっている事業者に対しての誠実さという意味では、疑問符がつくところがあるんじゃないかなと思います」と主張した。

 また、判決について、「消費者のためになるかということと、飲食業にとってお互いのビジネスがWIN-WINになってるか、両方の視点から見ていかなければならないと思う」と前置きした上で、「飲食店とカカクコムの関係では、(評点を決める)アルゴリズムの変更には透明性が大事だと思うんですね。で、事前に告知することも必要だと思います」と訴える。さらに「結局、消費者を保護することになるのも透明性だと思うんです。こういうことを評価してアルゴリズムを計算していますということを、いかに消費者に伝えて分かりやすくしていくか、ということ自体が最終的には消費者の保護につながる。例えばそれで対策をしてしまって、一時的にポイントが上がる店があったとしても、それは淘汰されていくことになるんじゃないかなと思います」と述べた。

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2022年6月17日のニュース