「鎌倉殿の13人」声優・平田広明“秒殺”斬られ役も「昔からの夢 光栄」大河初出演「借りてきた猫状態」

[ 2022年3月13日 20:45 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第10話。佐竹義政役で大河デビューを果たした平田広明(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は13日、第10話が放送され、アニメ「ONE PIECE」のサンジ役などで知られる声優で俳優の平田広明(58)が常陸の武士・佐竹義政(さたけ・よしまさ)役で登場。大河デビューを果たした。番組公式ツイッターに公開された「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」で「“借りてきた猫”状態」と大河初出演に緊張気味。登場直後の斬られ役だったが「『時代劇なら斬られ役をやりたい』というのが昔からの夢。カッコよく斬っていただいて、光栄です」と喜びを明かした。「平田さん」がツイッターの世界トレンド(午後9時、16位)にランクイン。SNS上の話題を集めた。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第10話は「根拠なき自信」。平家の追討軍を見事に退けた源頼朝(大泉洋)。これを聞いた後白河法皇(西田敏行)はほくそ笑み、平家の総帥・清盛(松平健)は都を京へ戻すことを決断。奥州の覇者・藤原秀衡(田中泯)は源義経(菅田将暉)の文を一読し、静かに源平の様子をうかがう…という展開。

 平田は劇団昴出身。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウ役(ジョニー・デップ)の吹き替えなども有名。16年前期の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」にも闇市の悪徳露天商役で出演。朝ドラ&大河の2大ドラマ制覇となった。

 今回演じた佐竹義政は、平家方の常陸の武士。常陸へ進攻してきた頼朝軍と対峙した。戦回避の交渉に赴いた上総広常(佐藤浩市)と再会し「情けないのぉ。あの上総介が頼朝に尻尾を振るとは。いつ以来だ。おまえ、老けたなぁ~」と挑発。カチンときた広常は瞬間、義政を豪快に斬る。「こいつがつまんねぇこと、言うからよ」――。

 一連のシーンは約1分40秒。平田の出番は多くはなかったものの“斬られ役”として強烈なインパクトを残した。

 SNS上には「えっ、平田さん、もう斬られた?w」「平田さん、秒殺すぎるー(笑)」「今にして思うと平田さんはいい声で煽るためだけに呼ばれた感が」「老けたな。広常に対するNGワード。浩市さん、今日もキレキレでした」「平田さんの佐竹と佐藤さんの上総介。対峙シーンの圧、凄かった。イケオジすぎた」などの声が続出。反響を呼んだ。

 番組公式ツイッターに公開された平田の「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」(1分5秒)は以下の通り。

 ▼上総広常に斬られるシーンについて「楽しかったです。『時代劇なら斬られ役をやりたい』というのが昔からの夢でした。(斬られた時は)下にマットがあったので、気持ちよく何も考えずに突っ込むことができました」

 ▼大河ドラマに出演して「声の世界はもう何年もやらせていただいているので、要らない緊張はないんですけれども、映像の世界は知らないことがまだ多いので、芝居以外のところでも緊張するところがたくさんありますし“借りてきた”猫状態ですね」

 ▼佐竹義政を演じて「自分が思っていたより、カッコいい役でしたね。もっと情けない斬られ役を想像していたので。私が斬られ役をやる時は。こんな立派な甲冑を着せていただいて、カッコよく斬っていただいて、光栄です。相手が佐藤浩市さんなので『目いっぱい強がらないといかんな』と思いながら。でも、強がって見せちゃうと、小さいのが見えちゃうから、悩みどころではありましたけれども」

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