「鎌倉殿の13人」頼朝弟・義円も合流!実力派・成河が舞台縫って初大河「やべぇ(笑)」重要な役に重圧も
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NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)で源頼朝(大泉洋)の異母弟・義円(ぎえん)役を演じる俳優の成河(そんは、40)が13日に放送された第10回で初登場。舞台を中心に活躍中の実力派が、満を持して大河デビューを果たした。成河に撮影の舞台裏を聞いた。
<※以下、ネタバレ有>
ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛け、俳優の小栗旬が主演を務める大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。
成河は大学時代に演劇を始め、北区つかこうへい劇団10期生。11年には第18回(10年度)読売演劇大賞・優秀男優賞(「BLUE/ORANGE」および「春琴」の演技により)を受賞。昨年21年も「イリュージョニスト」「子午線の祀り」「スリル・ミー」「森 フォレ」「検察側の証人」「ローマ帝国の三島由紀夫(リーディング公演)」と舞台に立ち続けた。
小栗とは、円形客席が360度回転する東京・豊洲の劇場「IHIステージアラウンド東京」のこけら落とし公演となった劇団☆新感線「髑髏城の七人 Season花(花髑髏)」(17年3~6月)で共演。主人公・捨之介(小栗)の前に立ちはだかる天魔王役を好演し、存在感を示した。ちなみに、同公演には「鎌倉殿の13人」の三浦義村役・山本耕史(無界屋蘭兵衛役)、木曽義仲役・青木崇高(兵庫役)も出演した。
成河が今回演じる義円は、頼朝の異母弟にして義経(菅田将暉)の同母兄。父・義朝が敗れた「平治の乱」(1160年)後に近江・園城寺へ入るが、兄の挙兵を聞き、京から駆けつける。弓矢の名手にして、和歌にも通じる。
第10回は「根拠なき自信」。平家の追討軍を見事に退けた源頼朝(大泉洋)。これを聞いた後白河法皇(西田敏行)はほくそ笑み、平家の総帥・清盛(松平健)は都を京へ戻すことを決断。奥州の覇者・藤原秀衡(田中泯)は源義経(菅田将暉)の文を一読し、静かに源平の様子をうかがう…という展開。
頼朝の異母弟・源範頼(迫田孝也)が遠江から駆けつけ、三男・頼朝、六男・範頼、七男・阿野全成(新納慎也)、九男・義経と兄弟が集結。そして、頼朝は平家方の常陸の武士・佐竹義政(平田広明)征伐に出陣。上総広常(佐藤浩市)の交渉が実り、大勝利した。
八重(新垣結衣)に対する義時の想いを知った頼朝が2人を取り結ぶと話していると、若い僧が現れる。八男・義円だった。
佐竹征伐の際に和田義盛(横田栄司)が捕まえた小鳥が入る鳥籠を手に取った義円は「これはツグミでございますね。ヒヨドリに似ていますが、ツグミはさえずりません。口をつぐむ、からツグミと呼ばれているようです。兄上でございますね。お会いしとうございました。源義朝が八男、乙若でございます。今は義円と名乗っております」と穏やかな口調で頼朝にあいさつした。
大河初出演に、成河は「舞台は2~3年前には決まっていたりして、映像の仕事とオファーのタイミングが全然違うんです。ずっと舞台漬けの日々なので、映像のお話を頂いても、スケジュールが合わないことも多々ありました。だから『また無理なんでしょ?』と思いましたね(笑)。今回は、うまく縫えるようにマネジャーさんも頑張って調整してくれて、撮影に参加することが叶って、うれしかったです。毎回の仕事、一つ一つが縁。今回の縁は、自分への何かのメッセージだったのかなと思っています」と喜び。
昨年2~3月、4年ぶりの再演となった舞台「子午線の祀り」(作・木下順二、演出・野村萬斎)に出演。「平家物語」を題材にした不朽の名作で、再び源義経役を演じたとあり「源平の世界観には親近感があったんですが、不勉強で(今回演じる)義円という人物はあまり知らなくて。可能な限り調べたんですが、残っている資料も少ないんです。そこを三谷さんがピックアップなさって。大事な役を頂いて『やべぇ、やべぇ(笑)』『これは大変だぞ』と思いましたね」と率直にプレッシャーも明かした。
義円は荒くれ者の坂東武者たちとは異なり、和歌もたしなむ。「気品は少し言い過ぎかもしれませんが、そんな佇まいを意識しました。僧侶なので、精神も清らかな感じ。そういう人物として兄弟の中に入っていく、ある種の異物感が面白い。そこを大事にしました」と役作り。
剃髪の特殊メークは、付けるのに1時間以上、外すのに30分かかり「その大変さはありましたが、ハリウッドと遜色ない最先端の技術が使われていて、物凄く近くで写真を撮っても、シワ1つなく、毛穴までが表現されている精工さ。衣装や小道具も含めて、そこまで精工なものを身に着けさせていただくと、精神に及ぼす影響があって。簡単に言うと、とてもその気になれるんですね(笑)。舞台は比較的、何もない、必要最小限のところから自分の想像力を逞しくして向き合っていくことが多いですが、今回のように、キャラクターの世界観を身にまとわせていただくと、自分のイメージがより広く、深く補強されました。これは本当に初めての体験でした。(特殊メークを)一度着けると、精神が清らかになります(笑)。剃髪になって、これが飾りを削ぎ落とし、むき出しにした自分を見つめるということなんだ、これが僧侶というものなんだという気になりました」と貴重な経験を振り返った。
キーパーソンとなる義円&成河に目を凝らしたい。
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