【今夜の鎌倉殿の13人 第10話展望&第9話大河絵(鎌倉絵)】義時&盟友・義村“恋のライバル”に?

[ 2022年3月13日 08:00 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第9話“大河絵(鎌倉絵、殿絵)”「キザ義村」
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は13日、第10話が放送される。新進気鋭のイラストレーター・石井道子氏の“大河絵(鎌倉絵、殿絵)”とともに第9話を振り返り、今夜の見どころを探る。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 前回の第9話は「決戦前夜」。ついに鎌倉入りを果たした源頼朝(大泉洋)の一党。敵対した平家方を捕らえるため、頼朝は和田義盛(横田栄司)と畠山重忠(中川大志)を派遣。これを知った北条義時(小栗)と三浦義村(山本耕史)は、祖父・伊東祐親(浅野和之)と八重(新垣結衣)を救うため、急ぎ伊東へと向かう。その頃、都を出た平家の追討軍が東海道を進軍。甲斐においては、出陣を約束した信義(八嶋智人)が義時の父・時政(坂東彌十郎)に…という展開。

 義時の盟友・義村は「あんなじいさんでも 俺の身内なんでね」と義盛と重忠の前に立ちはだかり、いつにもまして“ニクい奴”となった。

 時政と三浦義澄(佐藤B作)、悪友2人の“小競り合い”から水鳥が次々に飛び立つ。平維盛(濱正悟)率いる追討軍は夜空に響き渡った羽音を敵の襲来と勘違い。総崩れとなった。「富士川の戦い」(1180年、治承4年)を制した頼朝だったが、坂東武者たちの兵糧が尽き、いったん鎌倉に戻ることに。そこへ生き別れた弟・源義経(菅田将暉)が奥州から駆け付けた。

 義経は「父上を殺し、母上を奪った清盛への恨みを、忘れたことは片時もございませぬ。兄上とともに必ずや、必ずや、父上の仇を討ちとうございます!兄上のために、この命捧げます」。坂東武者たちが大事なのは所領と一族。「とどのつまりは、わしは1人ということじゃ。流人の時も、今も」。孤独を痛感していた頼朝は、弟の真っすぐな思いに感極まり「よう来てくれた!」と号泣した。

 そして、今夜の第10話は「根拠なき自信」。平家の追討軍を見事に退けた頼朝(大泉)。これを聞いた後白河法皇(西田敏行)はほくそ笑み、平家の総帥・清盛(松平健)は都を京へ戻すことを決断。奥州の覇者・藤原秀衡(田中泯)は義経(菅田)の文を一読し、静かに源平の様子をうかがう。そんな中、鎌倉においては八重(新垣)が侍女として頼朝の側で働き始めるが、義時(小栗)の気遣いに亀(江口のりこ)が疑念を抱くなど、それぞれの思惑が入り乱れ…という展開。

 本編ラストと公式サイトの次回予告。義経は「戦に出たら、誰にも負けません!」と自信満々。義時が「八重さんも、これからは幸せになってもらいたい」と語ると、義村は「俺がもらっても文句はないな?」。八重をめぐり、盟友2人が恋のライバルに!?

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。ブランド情報発信拠点「メルセデス・ベンツ コネクション」におけるJ―WAVEによる展示パネルPOP制作、ウェブマガジン表紙などを手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。ライブペインティングや即興似顔絵も各地で行う。

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