森山直太朗 コロナ感染で死を意識「まだ生きたい」と実感 マツコ「すごい核心」

[ 2022年3月13日 15:45 ]

森山直太朗
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 シンガーソングライターの森山直太朗(45)が12日に放送された日本テレビ「マツコ会議」(土曜後11・00)にゲスト出演。新型コロナウイルス感染で死をも意識し「まだ生きたいと思っているんだ」と実感したと明かした。

 森山は別荘の山荘からリモート出演。2人はマツコ・デラックスがMCを務めるTBS「マツコの知らない世界SP」(21年3月23日放送)で共演して以来、約1年ぶりの共演。森山は「本当にお久しぶりなんですよね。去年の今頃の他局でご一緒させていただいて、あの一件、自分の音楽活動とか表現とか創作の足元を見つめ直すようなすごい大きなきっかけをいただいて。マジなんです。一度ぐらいしかしっかり膝を突き合わせてお話してないけど、何かすごい勝手ながらご縁を感じてまして」と話すと、マツコも「私も本当に、あの後、ちょっと好きになった」と明かした。

 昨年8月に、森山は新型コロナウイルスに感染。「僕、運悪く、その頃、疲れていて、免疫が低かったんで、かなり蝕まれてしまったんです。確実に重症のほうに近い状況だったんです。ここまでフィジカル的に追い込まれたり、それにともなって社会的にも分断されて、いつもあるコミュニティーからも断絶された孤独というか、孤立した状況ではなくて。熱が40度ぐらい出て、それが6日ぐらい続いたんですけど、自分の中で分断とか孤立とかそういう恐怖の向こうにあったのは解放だったんです」と回顧。「もちろん、たくさんの方に迷惑をかけている自分もいるんですけど、それと同時に、そのコミュニティーからかけ離れた場所にあったのは純然たる独りぼっち、解放、孤独。これって今の社会生活生きていく中で、絶対とは言い切れないけど、なかなか得られないような感覚だったんです」と続けた。

 肉体的にも精神的にも追い込まれる状況で「すごく本質的な時間だったんですよね。差してくる光に対して感動できたり、排せつにも感謝の気持ちを感じるような、自分は生きてまだ循環しているんだ。まだ生きたいと思っているんだって。本当に大切なモノを社会的な問題ではなく、個人的な倫理観として捉えられるすごく貴重な時間だったんじゃないかなと思っていて」と振り返った。

 そんな森山の話に、マツコも「すごいく核心を言ったわ、あなたは」と共感。「自由ってものには孤独が伴うし、孤独であるからこそ自由であるっていう。それはコロナ禍かどうかは関係なく、人間っていうものの本質」としみじみ。「自由になりたいって言うけど、その自由って何を伴って感じられるものなのかっていう。そういうことを含めて、本質に向き合える時間を神様が与えてくれたと思う、今回のコロナの出来事って。コロナ禍って、考えないと損してるよ。何かを見つめ直したほうがいい。それが正しいか、正しくないかじゃないのよ。自分にとってどうかってこと。社会にとって正義か否かではなく、自分にとってそれがって何だろうっていうのをもう1回、考えるいいチャンスだと思う」とした。

 森山も「死を身近に感じるって、それは僕らの想像力の話だと思う。明日死んじゃうって想像できたら、正直、どうでもいい。ちょっと乱暴な考え方だけど、そういう自分のチャンネルって生きていくうえで、豊かに生きてく上ですごく大切な工夫」と主張。マツコも「本当にいいこと言ったけど、どうでもいいのよ。っていうのは極論なんだけど、本当にどうでもいい。何でこんなに追いやられて、何で毎日毎日タイムカードを押しにくるぐらいの感覚でテレビ局に通い、なんでこんなにベラベラしゃべっているんだろうってなった時にこれって誰の為なんだろうって(考える)」と明かした。

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2022年3月13日のニュース