あべのアポロシネマ 全劇場で抗ウイルス・抗菌加工実施 国内映画館初のSIAAマーク取得

[ 2020年7月16日 17:18 ]

アポロシネマの座席に抗ウイルス・抗菌加工を施す施工業者
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 シネコン「あべのアポロシネマ」(大阪市阿倍野区)は新型コロナウイルス感染防止対策の一環として全劇場(全9スクリーン)を対象にして、抗ウイルス・抗菌加工を実施。16日、劇場内での無機液剤噴霧施工の様子が公開され、「これで、お客様が安心して観て頂けます」と同シネマを運営・管理する「株式会社きんえい」の映画担当広報は万全の“コロナ対策”で集客アップに自信をのぞかせた。

 抗菌加工こそ今は珍しくないが、抗ウイルス加工と合わせて施工し、SIAA『(財)抗菌製品技術協議会』マークが張られるのは日本国内の映画館、劇場では初めてだ。施工元の「清華堂」事業部・崎田裕行部長(55)によれば、リン酸チタニアの液剤を1平方メートルあたりに20CC特殊スプレーで噴霧。0・5μm(マイクロミクロン)の薄膜ができ、コーティングされると3~5年は効果が消えないそうだ。この日は映画館の座席、手すり、呼び出しボタン、ドアノブなど、客が手を触れる場所に数秒間、液剤を吹きつけ、10分間乾燥させて完成。「ウイルスが付着すると、5分後にはウイルスの99・99%が不活化します。キズも付きにくく5年以上は大丈夫だと思います」と崎田部長は自社技術を説明した。

 同社は元々、額、掛軸、襖、屏風など美術工芸品の表装や修復をする創業97年の老舗。抗菌、防カビの技術が売りで、昨年7月に抗ウイルス加工技術がSIAAに承認されたばかり。すでに観光バスなどで抗ウイルス加工を実施。近鉄電車全1938両、近鉄バスやフェリーも抗ウイルス・抗菌加工を始めている。日本一の高層ビル「あべのハルカス」の展望台も8月21日に抗ウイルス加工が施される予定。また、和歌山・白浜ではホテル、田辺市の小中校などでも同様の施工でコロナ対策が進められる。

 同映画館は緊急事態宣言が発令されて4月8日から5月28日まで休館。5月29日に再開したが、ソーシャルディスタンスをとるために座席の半分のみを稼働。「新作映画を公開できなかったこともありますが、再開直後は観客数が前年比で90%減。7月に入ってからも前年比65%ダウンです。これから、なんとか、お客さんを呼び戻したいですね」とシネマ広報。新しい抗ウイルス技術が救世主となるか。

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