埼玉のFM「クローバーメディア」9・30停波「経営継続が困難」

[ 2020年7月16日 14:20 ]

 2007年4月、埼玉県朝霞市に日本一小さなラジオ局「すまいるエフエム」として開局したコミュニティーFM「クローバーメディア」(埼玉県志木市)が9月30日をもって停波することが分かった。「放送局として経営継続が困難と判断」したため。公式サイトで発表された。今年6月30日には経営不振に伴い「Radio NEO」(名古屋市)「FM PORT(新潟県民エフエム放送)」(新潟市)が停波・閉局している。

 17年9月、クローバーメディアに事業継承。朝霞市、志木市、和光市、新座市に寄り添えるラジオ局へと変化してきた。

 13日付の発表は以下の通り。

 株式会社クローバーメディアは2007年4月28日にすまいるエフエム(FM76.7)として朝霞市に日本一小さなラジオ局として開局を致しました。当時は送信出力が1Wしかなく、朝霞市を中心に多くの方々にご支援をいただき、放送をスタートいたしました。その後、2017年9月1日に株式会社クローバーメディアに事業継承をし、2018年6月29日14時から出力を10Wに増力し、周波数をFM77.5MHzに変更、朝霞市・志木市・和光市・新座市に寄り添えるラジオ局へと変化してきました。

 クローバーメディアは「たくさんの人が気軽に参加し、楽しむことができる放送局」になろうというVISIONを掲げ、本当に多くの方が番組制作に関わってくださり、番組数の多さは誇りでした。

 しかし、その一方で、経営状態につきましては従前よりスポンサー不足から債務超過という実態もあり、非常に厳しい状態が続いておりました。様々なコストカット、営業成果拡大の取り組みを行ってまいりましたが、放送局として経営継続が困難と判断し、令和2年9月30日をもって停波とし、以後の放送の継続を断念せざるを得なくなりました。

 今までご支援いただいたスポンサーの皆様、番組関係スタッフそして、聴取者の方に感謝しますとともに、このような事態になりました事、誠に申し訳ございません。すまいるエフエムに始まり、いままでクローバーメディアをお聴きいただき、本当にありがとうございました。

 停波までわずかな期間ではありますが、最後の最後まで放送をお届けさせていただきますので、何卒最後までお聴きくださいますよう、お願い申し上げます。

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2020年7月16日のニュース