志村さん ギャグ量産秘話 窮地でひらめいた「東村山音頭」、「最初はグー!」の原点は飲み代の支払い

[ 2020年3月31日 05:30 ]

志村けんさん死去

1977年、ザ・ドリフターズの正月公演でパフォーマンスを披露する志村けん
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 志村さんのギャグのルーツは、学生時代からの喜劇好きにある。「シャボン玉ホリデー」、「雲の上団五郎一座」などに夢中になり、米喜劇俳優ジェリー・ルイスの映画3本立てを映画館で一日中見ていたこともあった。「日常生活の中から、面白いことを見つける」のが信条。だが、その名を一躍世に知らしめた「東村山音頭」は突発的な産物だった。

 76年3月「8時だョ!全員集合」の公開生放送。「少年少女合唱団」のコーナーでドリフのメンバーやゲストがそれぞれの地元の歌を披露することになり、追い込まれた志村さんが苦し紛れに歌ったのが同曲。「東村山一丁目」のフレーズで「イッチョメ、イッチョメ、ワーオ!」と叫んで爆笑を誘いブレークした。後に衣装が股間に白鳥の首をつけたバレリーナ姿になると、まねをする子供たちが続出した。

 同番組では、加藤茶(77)とタキシード姿でひげをつけ、手のひらを下に向けながら両腕を上下に動かして踊る「ヒゲダンス」、童謡「七つの子」の替え歌で「カラスの勝手でしょ~」も人気を呼んだ。ほかにも学校コントで英語の一人称変換をもじった「アー・ミー・マー」のほか、「あんだ、バカヤロー!」、「おこっちゃやーよ!」など“名言”を続々と生み出した。

 「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」では、3連の団扇(うちわ)太鼓を叩きながらの「だいじょうぶだぁ」が評判に。福島県喜多方市にある義理の姉の実家に遊びに行った際、親戚が話したフレーズを誇張してできたもので、後に冠番組名にも使用された。

 その87年スタートの「志村けんのだいじょうぶだぁ」の初回放送で誕生したのが「変なおじさん」。神出鬼没で現れ周囲から不審がられ続け「何だチミはってか?そうです、私が変なおじさんです」から「だっふんだ」でオチをつける流れはコントの定番に。ほかにも事務所の社長に連れていってもらった料理店で、芸者の顔つきや声色を参考にしてポーズを決めた「アイ~ン」、眼鏡をかけて常に手が震え「あんだって?」と聞き返すなど周囲とずれた言動、行動で笑いを取る「ひとみばあさん」も人気で、16年には湖池屋「カラムーチョ」のキャラクターとなった。

 じゃんけんの掛け声「最初はグー!」を広めたのも志村さんだった。元々はお座敷遊びで使われていたとされるが、80年代に「8時だョ!全員集合」のコントで「最初はグー」を使ったことで、日本中の子供たちに広まった。志村さんが18年に出演した番組で明かした話では、当時仲間と飲み代の支払う人をじゃんけんで決めようとしたが、みんなが酔っぱらっているため「最初はグーで合わせよう」となり、これは使えるとしてコントに取り入れたという。また、半月状に切ったスイカを一気に完食する「スイカの早食い」もテレビ番組で度々披露。子供たちがこぞってマネをした。

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