中日・福留が思わず「泣きそうです」 適時二塁打で連敗止め、11試合連続3得点以下の打線にカツ!

[ 2021年4月18日 05:30 ]

セ・リーグ   中日5ー0広島 ( 2021年4月17日    バンテリンD )

<中・広>4回1死二塁、中日・福留は先制となる右翼線適時二塁打を放つ(撮影・椎名 航)
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 本拠地・バンテリンドームで14年ぶりとなるお立ち台。勝利に沸く客席を見上げ、福留は言葉をかみしめた。

 「泣きそうです」

 4回1死二塁、右翼線二塁打で先制点をたたき出し、8回1死からは中前打でダメ押し点の起点となった。連敗を4で止める原動力となり「ここに立つのも目標だったので幸せです」と笑顔だった。

 3試合ぶり先発で、復帰後初の3番。「積極的に行く」と決め、試合に入った。4回の打席ではカウント2―1から九里のカーブをたたき、史上13人目の通算400二塁打にリーチ。8回は1ボールからケムナの151キロ直球を捉えた。4打席全てで2ストライクに追い込まれる前に勝負し、復帰後初の複数安打と結果を出した。

 打線はこの試合まで11試合連続の3得点以下。得点力不足を打破する方法論を「どれだけ自信を持って打席に立てるか。それに尽きる」と挙げた。「あそこ(打席)で他の人が打ってくれる訳じゃない。打つのは自分」。1打席にかける覚悟を背中で示した大ベテランに、与田監督も「期待に応えてくれた」と目を細めた。

 投打のかみ合う快勝にも福留は「いいきっかけにしなきゃいけない」と表情を引き締めた。今月26日で44歳になる球界最年長。精神的支柱がチームを上昇気流に乗せる。 (桜井 克也)

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