日本ハム・上沢 マー君に投げ勝った! 開幕投手やっと初勝利「少しホッとしている」

[ 2021年4月18日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム4ー1楽天 ( 2021年4月17日    東京D )

<日・楽>好投する上沢(撮影・篠原岳夫)
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 日本ハムの上沢直之投手(27)が17日、楽天・田中将大投手(32)の国内復帰戦となった注目の一戦で7回3安打1失点と好投し、今季4試合目で初勝利を挙げた。今季は2度目の開幕投手を務めたが、自身は未勝利でチームも低迷。全責任を背負い込んでいたエースが、日米通算177勝右腕に投げ勝ったことを弾みに白星を積み重ねる。

 異様な空気が漂うエース対決。田中将の復帰登板に注目が集まる中、しびれる投手戦を制したのは上沢だった。

 「開幕からチームに迷惑をかけっ放しで苦しかったけど、まず1つ勝てたので少しホッとしている。素晴らしい投手から先に点を取っていただいたので、この試合は絶対に勝たないといけないと思った」。9985人のファンから大きな拍手を送られ、エースがようやく表情を緩めた。

 4―1の7回。最後の力を振り絞った。浅村には右翼フェンス最上部を直撃する単打を許し、続く茂木には四球を与えて無死一、二塁。相手に流れは渡すまいと意地を見せた。犠打を試みた鈴木大の投前へのバントを好フィールディングで三塁へ転送して封殺。するとバックも好守で応えた。2本塁打で援護してくれた主砲・中田が、黒川が一塁側のエキサイティングシート方向へ打ち上げた邪飛をフェンス越しに好捕。ともに低迷していた4番とエースが共闘し、上沢は「今日の勝ち方はチーム的にもいい勝ち方」とうなずいた。

 有原のレンジャーズ移籍により、栗山監督は上沢に全幅の信頼を寄せて開幕投手に指名した。上位浮上へエースの力は欠かせないだけに「1つ勝ってこれで落ち着くと思う。ナオに勝ち星をつけるんだというのも伝わってきた」とチーム一丸となった勝利を喜んだ。

 負ければ3連敗で今季ワーストタイの借金7となっていた一戦で連敗ストップ。栗山監督が「やられればダメージは大きいけど、結果が出ればプラス面も大きい勝負」と評した一戦で田中将に黒星をつけた。これをきっかけに日本ハムが急浮上していく。
(東尾 洋樹)

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2021年4月18日のニュース