ブレーブスのカズマーJRが12年半ぶりにメジャーに昇格 結果は併殺打

[ 2021年4月18日 12:55 ]

12季ぶりにメジャーに昇格したブレーブスのカズマーJR(AP)
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 ブレーブスは17日、パドレス時代の2008年9月23日を最後にメジャーでプレーしていなかったショーン・カズマーJR内野手(36)を昇格させ、ブライアン・スニッカー監督(65)は同日シカゴで行われたカブス戦の5回に代打で起用。結果は二ゴロ併殺打に終わったが、同選手は12シーズン、計4589日ぶり(12年6カ月25日)にメジャー復帰を果たした。

 メジャー昇格の最長ブランクは1936年6月23日にインディアンズの選手として登板し、1949年7月7日にブラウンズ(現オリオールズ)の一員としてメジャーに復帰したラルフ・ワインガーナー投手の4762日(13年14日)。カズマーJRの記録はこれに準じる長い長い“トンネル”だった。

 カズマーJRはカレッジ・オブ・サザンネバダから2004年のドラフトの4巡目にパドレスに指名され、08年にメジャーに昇格。しかし前日までメジャーでプレーしたのはこのシーズンでの19試合だけだった。

 ブレーブスでは16日にエンダー・インシアーテ(30)外野手とオジー・アルビース(24)の内野手が脚を負傷。カズマーJRはこの試合をホテルの部屋のテレビで見ていたが、試合終了後に昇格を電話で告げられた。

 しかし12シーズンぶりに巡ってきたメジャーの打席ではカブスのトレバー・ウィリアムス(28)のカーブを打ちそこなって二ゴロの併殺打。それでもジェン夫人が敵地リグレーフィールドまで観戦に訪れたこともあって「結果は望まないものだけど、戻ってこれたのは良かった。特別な気分。しばらくここにいたいよ」と笑顔をのぞかせていた。

 カズマーJRは2009年以降、マリナーズ、メッツ、ブレーブス傘下のマイナーで計1106試合に出場。新型コロナウイルスの影響で昨季はマイナーリーグがすべて中止となり、失業保険で食いつないでいた。

 なお試合は13―4でカブスが勝って6勝8敗。ブレーブスは3連勝を逃して6勝9敗となった。

 

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2021年4月18日のニュース