一発狙え、記録も狙え 阪神・井上HCがドラフト新人の4月までの最多本塁打記録更新を「厳命」

[ 2021年4月18日 05:30 ]

野獣のような表情で打撃練習する阪神・佐藤輝(撮影・大森 寛明)
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 “村田超え”指令、発動――。すでに5本塁打を放っている阪神ドラフト1位・佐藤輝に対し、井上ヘッドコーチが03年の村田修一(横浜)が持つ、ドラフト新人の4月までの最多本塁打記録(7本)の更新を厳命した。

 「あいつに言っときますよ、あと2本打てって。でも、そこまで(飛距離を)飛ばさんでいいんやで、と。そんな記録あるなら全部狙ってやったらいい」

 15日広島戦で床田から自身初の2戦連発となるバックスクリーン弾を放ち、2リーグ制以降の球団新人では最多となる4月までの5本塁打を達成。ここまで3・6試合に1本のペースでアーチをかけており、今月は残り11試合。記録更新は十分、射程圏内と言える。

 チームも若き大砲の背中を押す。両リーグワースト29三振と課題もあるが、井上ヘッドは「あいつには三振は気にするなと言っています。ちょこちょこ当てるバッティングは、みんな見たくないでしょう。ドカン!というのがあるからあいつの魅力なわけで」とキッパリ。チーム“公認”の下、フルスイングを継続できる環境だ。

 その上で同ヘッドは「(対戦が)2周目3周目と段階を踏んでいくうちに、相手がどんな攻め方をしてくるとか、あいつも考えてくれると思うので」と大砲の適応能力に期待を寄せた。きょう18日は開幕戦で対戦し、犠飛でプロ初打点を挙げた小川との再戦。チームが、虎党が、聖地を揺るがす一撃を心待ちにしている。 (阪井 日向)

 ○…ドラフト制以降(66年以降)の新人選手で4月末までに5本塁打以上は、03年村田修一(横浜)の7本を筆頭に、この日6本目の牧(D)、佐藤輝(神)5本の3人。ドラフト制以前を含めると、最多は50年戸倉勝城(毎日)の9本。次いで53年豊田泰光(西鉄)が8本を打っている。

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2021年4月18日のニュース