ソフトB・石川 6回1失点で10勝到達! 勝率は1位「周りの投手に“負けられねえ”」

[ 2020年11月1日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク11―2西武 ( 2020年10月31日    メットライフD )

<西・ソ>10勝目を挙げた石川は両手で今月のチーム勝利数「22」を作る(撮影・尾崎 有希)
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 初回のマウンドに上がる前、石川は4カ月前のことを思い出していた。シーズン初登板となった6月24日、メットライフドームでの西武戦。初回に4点の援護を受けたが、直後に3失点。3回に同点とされ、4回に2点を失って降板した。チームは逆転勝ちしたが、苦い記憶が残った。

 同じ球場で、また打線が初回に3点を奪った。「ここで早い回に取ってもらって、打たれた。それだけはしないぞという気持ちで投げた」。初回、先頭の金子に安打を許したが、直後の源田を空振り三振、甲斐が二盗を阻止した三振ゲッツーで流れに乗った。「(甲斐)拓也にありがとうと言った。初回に本当に助かった」と6回まで4安打1失点の好投を見せた。

 2桁勝利は18年以来2度目。2年前は主に中継ぎで勝利を重ねただけに「それはやっぱり、ちょっと違う。野手のみなさん、後ろで投げてくれる人に感謝したい」と喜んだ。今季は試合数が減り、最高勝率のタイトルの条件は10勝以上という特別ルールがある。10勝を挙げ勝率・769。リーグトップに立った右腕は「(意識は)ないと言えばうそになるけど、後から付いてくるもの」と冷静だった。

 チームは10月27試合で22勝を挙げ、プロ野球新記録を更新した。10月のチーム防御率は1・82。月間4勝をマークした石川は「周りの投手が抑えているのを見て“負けられねえ”と思う。お互いに良くしようという気持ちが防御率に表れたと思う」と振り返った。

 3年ぶりのリーグ優勝を決めた翌日から4戦4勝。工藤監督は「次は日本一があると、内野も外野もしっかり競争できていると感じます」と手応えを口にした。 (川島 毅洋)

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