ソフトB 月間22勝のプロ野球記録樹立 攻守に隙なく「先行逃げ切り」ができる!だから強い!

[ 2020年11月1日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク11―2西武 ( 2020年10月31日    メットライフD )

<西・ソ>プロ野球記録となる月間22勝を飾り喜び合うソフトバンクナイン(撮影・尾崎 有希)
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 【記者の目】10月は27試合で22勝4敗1分け、勝率・846。プロ野球記録樹立は、ソフトバンクが得意とする「先行逃げ切り」が鍵を握った。実に22試合でチームに先制点が入った。

 特に、初回の攻防が顕著だった。得点した試合はこの日を含めて9度で、計19得点を奪った。一方で、失点したのはわずか2度で、計3失点だった。

 10日から12連勝が始まったが、工藤監督は16日の楽天戦からオーダーの組み方を変えた。これまではシーズンを通した打率、得点圏打率を活用してきたが「直近の9試合で数字を出して決めるようにした」という。同日は今季2戦2敗と苦手にしていた塩見に初回6連打を浴びせKO。最新のデータで選手の状態を見極める策がはまった。

 指揮官は「相手の勝ちパターンを出させない展開にできた」と振り返る。好投手相手には先制できない試合も出てくるが、先発が試合をつくり、リードを奪われない試合運びができた。10月は142得点(1試合平均5・25)に対し、58失点(1試合平均2・14)。チーム打率・276で、防御率1・82。攻撃も守りも、どちらも隙がなかった。

 ナインの精神面の強さも無関係ではない。優勝を決めた翌日から4連勝中だが、全試合で先制点を奪っている。昨年までの2年間は、2位からの下克上で日本一の座に立った。下からはい上がるチームの勢いを知っているからこそ、優勝に浮かれることなく、集中力を維持できている。(川島 毅洋)

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