阪神・秋山 3年ぶり2度目2桁10勝 「素直にうれしい」

[ 2020年11月1日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神13-5DeNA ( 2020年10月31日    横浜 )

<D・神>今季10勝目を挙げ、ポーズをとる秋山(撮影・平嶋 理子)
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 31日のDeNA戦で10勝目を飾り、ヒーローインタビューに呼ばれた阪神・秋山はどこか遠慮がちだった。「助けてもらってばかりの勝ち数というのもあったんで…」。そんなことはない。3点は失ったものの、6回を85球無四球。味方の攻撃時間が長くなってもテンポよくアウトを積み重ねたことが、13得点の大勝につながった。

 「走者をためないように気を付けながら、何とか試合をつくれたかなと。気温も低かったし、ちょっと難しかったけど、何とかできて良かったです」

 序盤に大量リードをもらいながら、7―0の4回先頭のロペスに特大の左越え11号ソロを被弾。13―1まで開いた6回にはオースティンにこれまた左中間席最上段への20号2ランを浴びた。ただ、この回なお2死一、三塁からは代打・細川を見逃し三振斬り。流れを変えさせず、試合をつくった。

 17年の12勝以来、3年ぶり2度目の2桁勝利。120試合制の今季の達成には価値がある。自身4連勝となり、10勝3敗で勝率・769。完投も2度あり、先発の役割を見事に果たしている。

 「10勝がかかっていましたし、序盤からたくさん援護をいただいたんで、期待に応えようと一生懸命投げました。(10勝は)素直にうれしい」

 7月28日のヤクルト戦でも打線が今季最多20得点した中で、5失点完投。この日の13得点は今季2番目の大量点で、いずれも秋山の先発試合だ。今季の右腕には打線を爆発させる何かがある。

 矢野監督は「自分らしくというか。そういう投球をしてくれて。9勝と10勝では全然違うんでね」とねぎらった。先発登板はおそらくあと1試合。「次回はもっと、来季に向けて信頼されるような投球ができるように」と気持ちを引き締め直した右腕が、連勝継続のままプロ11年目を終える。(山添 晴治)

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