ロッテ、CSへ光が差した!? 西日で中断のち菅野が決勝打 3位・西武を2差に離した

[ 2020年11月1日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6-3楽天 ( 2020年10月31日    ZOZOマリン )

<ロ・楽>お立ち台で笑顔の(左から)二木、菅野、益田(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 ZOZOマリンに、苦境のロッテに光が差した。6回に2点差を追いつき、なお1死一塁。今季初の4番に座った清田が打席に入る直前だった。まぶしい。右翼スタンド後方からの強い西日でボールが見えない。清田が西本欣司球審に伝え「ただいま日差しがきついため、しばらくお待ちください」と場内アナウンスで告げられた。

 約1分間の中断後は太陽の位置が変わり、視界もくっきり。清田はしっかり見極めて四球を選んだ。1死一、二塁から菅野が右翼線へ決勝2点三塁打を放ち「走者を還そうと思って打った。いい流れだったので一気に逆転することができて良かった」。この回一挙5得点。連敗中の4試合で計5得点と低調だった打線がつながった。

 チームは暗闇にいた。18日の日本ハム戦から6連敗後、1勝を挟み4連敗。井口監督は打順組み替えを決断した。ここ5試合19打数3安打だった安田を87試合ぶりに4番から外し、7番に下げた。代わって4番に入った清田が光をもたらした。殊勲打の菅野は「キヨさんが審判に言ってくれたので良かった」と感謝した。

 コロナ禍でシーズンがずれ込み、晩秋の太陽がもたらした珍事。連敗を4で止め、3位・西武を2ゲーム差に離した。残り7試合。菅野は「明日も勝ちます!」ときっぱり。日本一への希望の光はまだまだ消さない。(岡村 幸治)

 ○…ZOZOマリンでの珍しい理由での試合中断はグラウンドからの水蒸気(95年9月24日ロッテVS近鉄)、イベント時の紙吹雪散乱(05年4月1日ロッテVSソフトバンク)などがある。また、降雪や強風でたびたび試合が中止になっている。なお、広島市民球場や東京スタジアムでも西日が目に入り球が見にくくなることが理由で試合が中断したり、開始が遅れたりしたことがある。

続きを表示

この記事のフォト

2020年11月1日のニュース