敦賀気比4年ぶり夏1勝 2年生右腕・笠島、昨夏雪辱1失点完投

[ 2019年8月9日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第3日1回戦   敦賀気比5-1富島 ( 2019年8月8日    甲子園 )

1失点完投で好投した敦賀気比・笠島(撮影・後藤 正志)
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 敦賀気比の2年生右腕・笠島が3安打1失点完投し、4年ぶりの夏1勝をもたらした。

 「真っすぐがいい感じに走っていたので、押していった」

 初回に自己最速を2キロ更新する144キロを計測し3回まで無安打。9回1死三塁では春季北信越大会決勝で投げ合った星稜・奥川の姿を教訓に無失点で切り抜けた。「マウンドで慌てないところは見習いたいなと」。東哲平監督からは「立ち上がりから(球は)キレていたし、内角もバッテリーでよく攻めていた」と同学年捕手の御簗(おやな)とともに勝因に挙げられた。

 昨夏は初戦敗退した木更津総合戦で救援し1回3失点と悔しい聖地デビューとなった。体が前に突っ込む悪癖を修正するため、今年の始めから軸足に体重を残すフォームに取り組んだ。昨夏はエースで今大会は背番号7で「4番左翼」で先発した木下が「守っていて気持ちが緩みそうだった」と冗談めかすほどの安定感だった。

 15年選抜準決勝の敦賀気比―大阪桐蔭を観戦し平沼(現日本ハム)の完封勝利を見届けた。「同じ福井県人として平沼さんの投球に憧れた」。選抜優勝の平沼世代も同年夏は1勝止まり。「負けたら3年生は終わり。できるだけ長く一緒にやりたい」。頼れる先輩と“平沼超え”を目指す。(石丸 泰士)

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2019年8月9日のニュース