明徳義塾・馬淵監督 歴代4位タイ聖地51勝 大会最年長63歳、4つの独自戦法

[ 2019年8月9日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第3日1回戦   明徳義塾6-4藤蔭 ( 2019年8月8日    甲子園 )

歴代4位の51勝を挙げ、前橋育英・荒井監督(左)から祝福される明徳義塾・馬淵監督(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 積み重ねた甲子園白星は51。「前田さんと渡辺さんですか。51も勝ったんかな。長いことやってますからね」。今大会最年長63歳の明徳義塾・馬淵史郎監督が同出場最年少26歳の竹下大雅監督が率いる藤蔭を撃破。独自の戦法が詰まった一戦だった。

 <馬淵戦法(1)野球は入りが肝心>
 「初戦は硬くなる。試合の入り方が大事」。3回まではともに無得点も林田の36球に対し相手の小宮は58球。粘って数を投げさせ、長く守らせる。中盤にこの差が出た。

 <馬淵戦法(2)走者は常に進めろ>
 「今年は長打が出るチームじゃない。とにかく二塁に進める。そうすると相手のミスも出やすくなる」。6回には死球の走者を犠打で得点圏に進めて重圧をかけ相手ミスによる3点目につなげた。

 <馬淵戦法(3)相手の得意技で攻めろ>
 「藤蔭は機動力が武器。向こうの戦法をやってみようと狙っていた。2度の(ヒット)エンドランが決まりました」。4回は1死一塁から奥野が先制の適時三塁打。6回は2点追加し、なおも1死一塁から近鉄、阪神でプレーした薫臣さんを父に持ち、1年生で唯一のレギュラーを張る米崎が中前に聖地初安打して好機拡大。追加点を呼んだ。

 <馬淵戦法(4)継投は早め早め>
 「勝っているときの継投は難しい。迷ったらだめ」。3投手の継投でリードを死守。9回の新地投入も「ひらめき」だったことを明かした。

 「気力ある間は続けたい。次は智弁和歌山。強いが、野球は分からない。うまくやったら勝負になる」。6月の練習試合は1敗1分け。それでも52勝目へ意気盛んだった。(鈴木 光)

続きを表示

2019年8月9日のニュース