飯山女子マネ 涙こらえ最後の仕事「初戦負けで悔しいけれど…」

[ 2019年8月9日 16:40 ]

第101回全国高校野球選手権 1回戦   仙台育英20―1飯山 ( 2019年8月9日    甲子園 )

<飯山・仙台育英>あいさつに向かう飯山・マネジャー島崎穂乃美さん(左)(撮影・亀井 直樹)
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 1―20のスコアブックを書き上げても、仕事はまだ残っていた。熱中症予防の水の配布、荷物の後片付け。記録員としてベンチ入りした飯山の島崎穂乃実マネジャー(3年)にとって、2時間16分の試合時間以上に長い1日だった。

 「初戦負けで悔しいけれど、長野県のどのチームよりも長い夏を過ごせてよかった。記録でテンパってしまった部分はあったが、最後はしっかりスコアを書けました」

 高校受験勉強のため祖母の家で過ごしていた中3の夏休み。毎朝飯山のグラウンドから聞こえるバットで球を打つ音が好きだった。人を支える立場で頑張りたいと思い、野球部に入部。3年間、ともに過ごした仲間たちと、初めての甲子園で、この日も戦った。大差の展開でも、最後までベンチでは「悔いのないように」「楽しんで」という声かけがあり、改めてこのチームで良かったと感じていた。

 思い出いっぱいの甲子園。もう1人の3年生、鈴木紗衣マネジャーと続けた野球部ブログ更新が最後の仕事。「応援してくださった方への感謝で締めくくり、後輩に引き継ぎたい」と涙を抑えた。

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