立命大・有村、リーグ戦初完投初完封!「責任ある試合」で関大・高野に完封返し

[ 2019年5月19日 18:32 ]

関西学生野球春季リーグ戦 第7節2回戦   立命大1―0関大 ( 2019年5月19日    南港中央 )

力投する立命大先発・有村
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 会心の完封返しだ。立命大・有村大誠投手(3年=秀岳館)がリーグ戦初完投初完封勝利。1回戦では関大・高野に同じスコアで完封負けしているだけに「責任のある試合で点を取られないように一人ずつ集中して行く中で、最後まで投げ切れたのは良かった」と満面の笑みだった。気迫の投球で関大の自力優勝の可能性を消した。

 初回、先頭の渡辺理玖外野手(3年=東大津)が三塁打で出塁し、1死後に内野ゴロで生還。この1点を最後まで守り切った。「打者のビデオを見て、27個のアウトをどう取って行こうかと結構、考えました」。最速151キロの直球、カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップを1種類の球種に偏らせることなく、バランスを重視して使用。8安打は許したが、相手に的を絞らせることなく、要所を締めた。「昨日の試合のあとから“頼むぞ”って良く言われたんですが、そんなに頼まれても…」。苦笑いながらも、チーム全員の期待に見事に応えてみせた。

 ヒーローはもう一人いる。唯一の得点を記録した渡辺理は滋賀県立の東大津高校出身。一般入試で入学し、入部志願してきた。スポーツ推薦、指定校推薦の部員が大多数の中、1年後にマネジャー、学生コーチに転身する可能性も含みながらの入部だっただけに「最初は正直、場違いかな…と思いました」と言う。それでも毎日、打撃投手として多いときは150球ほどを投球するなど、地道にチームを支えてきた。努力を認める後藤昇監督(58)は「苦労人ですから。努力を重ねての初スタメン。今までやってきたことがこういう形で出たのは彼の力。本当に良かった」と目を細めた。

 同級生の有村も「アイツ、マジ努力するんですよ。いつ見ても、努力している」と一目置く存在。昨春以来、2季ぶり優勝へ。チームはガッチリと一つになった。

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2019年5月19日のニュース