大商大 勝率10割で完全V!エース大西、好救援で勝利呼んだ

[ 2019年5月19日 18:20 ]

関西六大学野球 第7節第2日   大商大2―1京産大 ( 2019年5月19日    皇子山 )

<京産大・大商大>6回途中から救援し勝利投手になった大商大・大西広樹
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 関西六大学野球は全日程を終了。2季ぶり18度目(旧リーグを含む)の優勝を決めている大商大は、最終節も星を落とさず勝率10割の完全Vを達成した。同点の1―1で迎えた9回、1死満塁から三直で飛び出した二塁走者を京産大の笹原大虎三塁手(3年=福知山成美)が封殺しようとしたが悪送球となり、これが決勝点に。今秋ドラフト候補右腕のエース・大西広樹投手(4年=大商大高)が6回途中から救援し、3回2/3を無失点に抑えシーズン5勝目を挙げた。大西は最優秀投手賞、記者クラブ賞、特別賞の“3冠”に輝いた。

 指揮官とエースの、あうんの呼吸だった。6回1死一、三塁のピンチ。ブルペンで肩をつくっていた大西は、富山陽一監督に「いけます!」と登板を直訴。先頭の田井中秀虎外野手(3年=福知山成美)に犠飛を打たれ同点とされたが、続く曽根真之佑捕手(2年=綾部)を見逃し三振に仕留めた。7回は3者連続三振とねじ伏せると、以降も本塁を踏ませない投球。エースが仁王立ちした。

 富山監督が成長を認めるのは、投球だけではない。「毎日の練習とか、日常の生活とか、全ての面で人間的に、後輩がこういう先輩になりたいなという選手になった。それが一番の成長」と話す。「ちゃらんぽらんな生活をしていたら、それが投球にも出る」というのが監督の考え方。大西の意識も上級生になるにつれて自然と「自分」から「チーム全体」へ変わっていった。心がけたのは風通しのよさ。「自分は背中で見せたいタイプ」とはいうものの、最上級生になるにあたって「しゃべりかけるなというのは絶対ナシ」と固く心に決め、広く門戸を開いて下級生が上級生にアドバイスを求めやすい環境をつくった。バッテリーを組む岡沢(3年=智弁学園)も下級生。「もし(自分のことが)怖かったら、ワンバンを捕れないと思う」と、先輩風を吹かせるのではなく、互いに認め合い対話することを重視してきた。選手を手放しで褒めることが少ない監督は、そんなエースの頼もしい姿勢も含めて「今日はもう、ナイスピッチングでいいんですよ」と、少しだけ相好を崩した。

 5日の第2試合で優勝が決定したとき、胴上げはなかった。第3試合で別のカードが行われることから、その開始時間を遅らせる可能性のある行動は、礼儀作法を重んじる富山監督の考え方にそぐわなかった。だが、次の試合がない状況は自分たちでつくり出すことができる。大西は力強く言った。「(6月10日に開幕する大学野球選手権で)日本一になれば、次の試合はない。日本一になって、監督を胴上げしたい」――

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