楽天・今野プロ初勝利 部員11人無名校から星野氏に“拾われ”…逆転呼ぶ好救援

[ 2019年5月19日 06:07 ]

パ・リーグ   楽天6―4ロッテ ( 2019年5月18日    ZOZOマリン )

6回から登板し、プロ初勝利を挙げた今野 (撮影・西川祐介)
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 苦労した分、プロ初勝利の喜びは格別だった。楽天の6年目右腕・今野はベンチでチームの勝利の瞬間を見届け、試合を締めくくった同期入団の松井からウイニングボールを受け取った。「同期なのでうれしかったですね。初勝利は想像していませんでした」と純朴な笑顔を見せた。

 1―4の6回から2番手でマウンドに上がり、2回を無安打無失点。平石監督が「良い流れをつくってくれた」と称えたように、終盤の逆転劇を呼び込むテンポの良い投球だった。8点差をひっくり返した15日の日本ハム戦でも、2番手で3回無失点と好投しており、またも「逆転の使者」となった。

 母校の宮城・岩出山は、常に野球部員10人前後という環境。「3年の夏が終わったら、地元の製造業の会社に就職するつもりだった」という。11人で臨んだ13年夏の宮城大会は3回戦で敗退したが、初戦の米谷工戦で最速143キロ、16奪三振の快投でノーヒットノーランを達成し、スカウトの目に留まった。同年ドラフトでは、12球団で最後となる76番目の指名でプロ入りした。

 指名を決めたのは当時の星野仙一監督だった。15年10月に右膝半月板手術を受け、育成選手に。それでも、腐ることなくリハビリを続けた。17年4月に支配下に復帰してつかんだ初勝利。「ここまで本当に長かった。いつも気にかけてくださっていた星野さんに勝利を報告したい」と話した。

 「諦めなければ必ず良いことが待っている。宮城県出身ですし、このまま終われない」。チームの連敗を止めた「岩出山の星」の姿を、天国の闘将も見守ってくれている。 (重光 晋太郎)

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