マー君 満場一致で嶋と初のバッテリー賞!

[ 2011年10月27日 06:00 ]

パ・リーグ最優秀バッテリー賞に選ばれた楽天の田中(右)と嶋

 スポーツニッポン新聞社が制定する「2011年度プロ野球最優秀バッテリー賞」の選考委員会が26日、都内で開かれた。パ・リーグは楽天・田中将大投手(22)―嶋基宏捕手(26)、セ・リーグは中日・吉見一起投手(27)―谷繁元信捕手(40)がそれぞれ受賞した。田中は5年目での初受賞。チームはクライマックスシリーズ(CS)進出を逃したが、東日本大震災から復興を目指す地元・仙台にとっても明るいニュースとなった。表彰式は12月上旬に都内ホテルで予定されており、各選手には賞金100万円が贈られる。

【歴代バッテリー賞】

 満場一致の受賞にも、田中は周囲への感謝を忘れなかった。チームメートの力があってこその評価と理解している。

 「今回、このような賞を頂き大変光栄です。今年は僕一人ではなく、チームで積み重ねた結果であり、こうしてバッテリーとして評価を頂くことをうれしく思います」。チームでは08年の岩隈―藤井(現阪神)に続く快挙を控えめに喜んだ。

 今季はリーグトップの19勝を挙げ、防御率1・27、勝率・792と合わせて投手3冠。ダルビッシュとのハイレベルなタイトル争いを制した。チームが5位と低迷する中、田中の存在感は圧倒的だった。星野監督も「あいつの試合だけはゆとりをもって見ることができる」と絶大な信頼を寄せる。

 田中は入団当初から150キロを超える直球とスライダーを武器としてきた。さらに今季は140キロを超えるスプリットを加え、制球力もアップした。あらゆる球種で勝負できるが、配球の大切さを痛感した試合があった。8月7日の日本ハム戦(Kスタ宮城)。毎回の13三振を奪ったが、8回を投げて自己ワーストタイの7失点。「珍しく調子は良かった」と威力抜群の直球で力勝負を挑んだ結果、稲葉、スケールズに本塁打を許した。

 続く13日のロッテ戦(Kスタ宮城)。前回登板の反省を生かし、プロ最少の97球で9回1失点の完投勝利を飾った。必要以上の力勝負を控え「自分の気持ちに整理をつけた」と嶋とのバッテリーで打たせて取る投球を心掛けた。捕手と力を合わせることで、自らの能力を最大限に発揮できることを実感した。

 「この1年間だけでは意味がない。来年以降も続けることが重要だと思います。また、賞を頂けるようにしっかり準備していきたいと思います」と田中。喜びに浸ることはない。既に来季の20勝、2年連続のバッテリー賞受賞を見据えている。

 ≪嶋「みんなに感謝」≫嶋も周囲への感謝の言葉を口にした。田中とともに初受賞し「自分一人の力では受賞することはできません。投手はもちろん、コーチやチームメートの協力があってこそだと思う。みんなに感謝したいです」と語った。嶋と田中は今季22試合でバッテリーを組み、18勝2敗、防御率0・98と好成績を残した。他の捕手とのコンビでは5試合で1勝3敗、防御率2・57。嶋が田中の長所を引き出したことは数字に表れている。それでも、チームが5位に終わったとあって満足感はない。捕手として責任を感じており「来年は優勝して受賞できるようにしたい。投手の良さを引き出し、接戦に強い捕手になりたい」とさらなる飛躍を誓った。

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